東大小児外科出身者

チーム紹介
このページでは、現在までに東大第2外科(小児外科グループ)および東大小児外科に在籍された方々のうち掲載許可をいただいた方々のみご紹介させていただきます。また、一部の先生からは主に小児外科を目指している方々へのメッセージを頂きました。本学のみならず他大学でご活躍された先生方や、現在は小児外科を離れていらっしゃいますが多方面でご活躍されている先生方からもメッセージをいただいておりますし、留学された先生方からはその思い出などもご寄稿いただきました。これまで当科を支えてくださった先生方の生の声から東大小児外科を肌で感じていただけると思います。

東大小児外科歴代教授(講座開設以前を含む)現施設長他大学教授 / 准教授留学経験者関係者一覧
石田 正統(故人)(1971年7月*~1975年12月〈*小児外科診療科開設〉)
石田 正統(故人)
教授・准教授在任期間
1971年7月*~1975年12月〈*小児外科診療科開設〉東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1941年 東京帝国大学医学部医学科
齋藤 純夫(故人)(1976年1月~1985年3月)
斉藤 純夫(故人)
教授・准教授在任期間
1976年1月~1985年3月東京大学小児外科 教授
最終学歴・卒業年
1948年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1965年5月 東京大学医学部講師外来医長
1966年5月 東京大学医学部病棟医長
1971年 東京大学小児外科講師
1975年 東京大学小児外科助教授
1983年 東京大学小児外科教授
中條 俊夫(1985年5月~1991年3月)
中條 俊夫
教授・准教授在任期間
1985年5月~1991年3月 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1957年 東京大学医学部医学科
1967年 東京大学大学院
主な職歴
1964年東京大学附属病院助手
1966年国立小児病院外科医員
1971年北里大学医学部外科(助教授→教授)
1977年国立小児病院外科医長
1985年東京大学小児外科教授
1991年神奈川県立がんセンター病院長、所長(センター長)
2013年学校法人青淵学園東都医療大学長
土田 嘉昭(故人)(1991年9月~1996年3月)
土田 嘉昭(故人)
教授・准教授在任期間
1991年9月~1996年3月 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1961年 東京大学医学部
橋都 浩平(1997年2月~2006年3月)
橋都 浩平
教授・准教授在任期間
1997年2月~2006年3月 東京大学小児外科教授
メッセージ
僕は1997年に日本赤十字社医療センター小児外科部長から東京大学医学部小児外科学教授になりました.そして最初にやった仕事が何かというと,友人の2人の教授と一緒に「東京大学医学部附属病院は法人化すべきである」という文章を作成して医学部教授会有志の署名を集め,それを当時の橋本内閣の行政改革会議に提出した事でした.いわばそれをするためにその2人の友人たちは僕が教授に就任するのを手ぐすね引いて待ち構えていたというわけです.東大病院の管轄官庁である文部省(当時)を無視して,東大医学部教授会の一部メンバーがこんな書類を提出したのですから,大変な騒ぎになり,医学部教授会でも,附属病院課長会でも僕たち3人は批判の矢面に立たされました.しかし結果として,その後東大病院は法人化され,いまだに不十分とは言っても,当時の東大病院から考えるとずいぶん患者指向の病院に変わったと思います.その点では,この時に提出した提言には意味があったのだと考えています.この時にはいざとなれば東大教授を辞める覚悟もしましたので,東大医学部教授在任最短記録を樹立するのではないかと半ば冗談半ば本気で考えていました.どんな人も人生に1度や2度は職を賭けて発言しなければならない場面に遭遇するはずです.その時に発言するかどうかでその人の価値は決まってしまうと僕はいつも若い人に伝えるようにしています

さてこの東大病院法人化の問題は,医学部教授会の委員会において検討される事になり,僕もさいわい辞任する事なくそのまま小児外科教授を続ける事になったわけですが,まずやらなければいけないと考えたのは,東大小児外科の臨床能力の改善でした.もちろんその頃の東大小児外科の臨床能力が著しく劣っているとは思いませんでしたが,それ以前に在籍した国立小児病院や日赤医療センターに較べるといささか物足りなく感じられたのです.とはいっても臨床能力というものは,医者の力だけで決まるわけではなく,看護師さんを初めとした他のスタッフの経験と力量,そして病院のマネージメント全体を反映していますのでその改善と言っても簡単ではありません.そこでまずできる事からと始めたのが,小児外科のすべての手術に僕が入るという事でした.鼠径ヘルニアの手術にまで教授が入る必要はないという考えももちろんあると思いますが,鼠径ヘルニアの手術は小児外科の基本中の基本です.そのひとつひとつの手技を洗練させなければ,他の難しい手術をうまく行う事はできません.たとえば縫合で重要なのは,使用する弯曲した針の曲率半径に会わせて手首を回転させて組織へのダメージを最小限にする事です.鼠径ヘルニアの手術であれば,それがうまくできなくても,外腹斜筋膜が避ける事はありません.しかし繊細な低出生体重児の腸管であれば,それができなければ,腸管壁が裂けたり縫合不全の原因になったりする可能性があります.ですから鼠径ヘルニアの手術の時からそれを身につけておきましょうという事なのです.これは退職するまでの9年間ずっと続ける事ができましたので,若い先生の教育には多少役立ったのではないかと思います.

研究面では発生と関連した研究を行いたいと考えました.小児外科において新生児外科と小児がんは大きなテーマです.しかし小児がんの治療が次第次第に化学療法中心になって行くのを感じていましたので,小児外科らしい研究テーマとして発生を取り入れたかったのです.当時大学院生の数が少なかったため,華々しい成果を挙げたとは言えませんが,フィラデルフィア小児病院との共同研究,東大教養学部の浅島教授の研究室との共同研究によって,いくつか面白い研究成果を出す事ができました.学問の世界では一般的な法則を特殊な条件に当てはめるという方向性と,特殊な条件で発見された法則を一般に敷衍できるか研究するという方向があります.小児外科は,外科学分野でも小児医学分野でも小さな範囲を占めるいわば特殊な領域ですが,そこで見つけられた事が,広い領域で利用可能となる場合が必ずあると思います.若い先生たちには,小児外科らしさとは何かと考えながら,研究のテーマを見つけて欲しいと思っています.
岩中 督(2006年8月~2015年3月)
岩中
現職
地方独立行政法人埼玉県立病院機構 理事長
教授・准教授在任期間
2006年~2015年 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1978年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1979年12月 静岡県藤枝市立志太総合病院外科
1981年9月 東京大学医学部附属病院小児外科(病院医員)
1983年12月 国立小児病院外科(厚生技官)
1987年4月 東京大学医学部付属病院小児外科(文部教官助手)
1997年4月 埼玉県立小児医療センター外科科長
2006年8月 東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学・小児腫瘍学分野教授
2015年4月 埼玉県立小児医療センター病院長
2017年4月 埼玉県病院事業管理者
2021年4月 地方独立行政法人埼玉県立病院機構理事長、現在に至る
メッセージ
それほど長くない在任期間で、小児医療センター長、専攻長、附属病院副病院長、東京大学評議員などを兼任し、また対外活動で日本小児外科学会理事長・会長、日本外科学会理事など多数担当し、さらに外保連やデータベース業務にも携わっていたため、東京大学小児外科学教室の運営に十分なエフォートが割けず、教室員特に若い教室員に十分臨床的なスキルを伝授する時間が取れなかったことは、大変残念であったし、申し訳ないと思っている。その一方で、小児医療センターの機能を増強するとともに、東大病院に小児内視鏡外科の礎を築くことができたことは満足している。在任中には、関連施設との連携をさらに濃厚にすべく、手術指導を含めすそ野を拡げる努力をし、その結果新たに山梨県立中央病院小児外科、埼玉医科大学小児外科、北里大学小児外科、愛育病院小児外科など、教室員を派遣できる施設を増やせたことは大変うれしく思っている。これから小児外科へ入局する方に対してのメッセージを下記に記します。
「東京大学小児外科は全国で有数の関連施設を擁する伝統ある教室で、それぞれ特徴のある関連施設で、様々な症例を経験できます。女性医師比率も高く、労務環境の整備、福利厚生などにも力を入れてきました。病める子供たちのために一緒に学びましょう。
国外留学先
平成6年10月~平成9年3月 米国オハイオ州 シンシナティ小児病院
メッセージ
40歳になってからの留学であったが、留学する機会をいただいた際に、スポンサーの米国小児がん学会と非常に良い契約を結ぶことができた。シンシナティを選んだ理由は、安全な街で家族と安心して暮らせること、ほとんど日本人家族がいないため米国生活を満喫できると思ったこと、Ethiconの内視鏡外科の大きなラボを修練と臨床研究に自由に使用できる契約が結べたこと、シンシナティ小児病院の当時の外科部長であったMoritz M Ziegler先生に、小児病院でラボを主宰する権利をいただいたこと、スポンサーの米国小児がん学会が準備してくれた自宅、車、生活費、研究費などの額と研究内容がうまく一致したこと、などであった。
自分で研究計画を立て、3か月ごとにしっかり長期休暇を取りながら、各タームで論文を1編ずつ完成させる目標を立て、ほぼ実現できた。経験の少ない若い時期の研究留学もそれなりに楽しいとは思うが、学位を取り、指導医を取ったうえで、よい条件で留学することの良さを実感できた。課題は、子供たちが小学校から中学校の時期と重なり、子供たちの将来に大きな影響を与えたことである。子供たちにとって、よい影響、悪い影響、いろいろあったと思っているが、怖くていまだに子供たちに聞いていない。意外に納得してくれているようではあるが…
田中 潔(北里大学病院 小児外科)
北里大学病院 小児外科
田中
現職
北里大学病院小児外科教授(2015年~)
最終学歴・卒業年
1984年 北海道大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本周産期新生児医学会認定外科医
国外留学先
1995年1月~1996年3月 アイルランド・ダブリン
Children's Research Centre, Our Lady's Hospital for Sick Children
尾花 和子(日本赤十字社医療センター 小児外科)
日本赤十字社医療センター 小児外科
尾花 和子
現職
日本赤十字社医療センター 小児外科部長
教授・准教授在任期間
2018年1月~2022年3月 埼玉医科大学 医学部 小児外科 教授
最終学歴・卒業年
1986年 山口大学医学部 卒業
主な職歴
東京大学小児外科
埼玉県立小児医療センター外科
帝京大学外科
日本赤十字社医療センター小児外科
山梨県立中央病院小児外科
愛育病院小児外科
埼玉医科大学医学部小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
外科専門医
田中 秀明(福島県立医科大学附属病院 小児外科)
福島県立医科大学附属病院 小児外科
田中 秀明
現職
福島県立医科大学附属病院小児外科教授(2017年~)
教授・准教授在任期間
2014年~2016年 筑波大学医学医療系小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1995年 東京大学医学部附属病院小児外科
2002年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver 、Transplantation Unit, Sydney, Australia
2004年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada
2006年 国立成育医療研究センター外科
2013年 筑波大学医学医療系小児外科
2017年 福島県立医科大学附属病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
小児がん認定外科医
メッセージ
私のこれまでを振り返ると、多くの素晴らしい恩師、同僚に恵まれていたと思います。東大病院や国立成育医療センター、筑波大学にてご指導いただいた諸先輩方のお陰で今の自分があり、心から感謝いたします。特に国立成育医療センターでは現慶応大学教授である黒田達夫先生からも小児外科以外に小児腎移植の御指導をいただくことができ、また臓器移植センター笠原群生先生からは最高峰の小児肝移植の技術を学ばせていただき、この時期の経験が自分の小児肝、腎移植の基盤になっています。
東大小児外科には素晴らしい関連施設が多数あり、充実した臨床トレーニングを受けられるとともに、努力次第でいくらでも論文業績を増やせると言えます。東大小児外科への入局を考える皆さんには、ぜひこのような素晴らしい人脈やチャンスをものにしながら、立派な小児外科医を目指してほしいと思います。

今年から赴任した福島県立医大の紹介を簡単にさせていただきます。年間手術数は250例前後ですが新生児は20数例あり、虫垂炎や鼠経ヘルニアが少ない分、major手術が満遍なくあり、若い先生は非常に密度の濃いトレーニングを受けることが可能です。小児腫瘍内科もactiveであり、全県から悪性固形腫瘍症例が集まってきます。今後は腹腔鏡や胸腔鏡下の術式も積極的に行っていきますが、難易度に応じて開腹操作を追加するなど、安全性、確実性を優先したhybrid手術を行う方針としています。また重要臓器を巻き込む悪性腫瘍に対しては、開腹もしくは鏡視(補助)下に加え顕微鏡下手技を組み合わせた、より綿密なアプローチを行う方針です。昨年末開設した新病棟内の総合周産期母子医療センターとこども医療センター、また近日中始動するPICUは県の中心的役割を担っています。今後小児の肝移植、腎移植も進めて参りたいと考えております。
今後とも東大小児外科同窓の皆様のご指導賜りますよう、お願い申し上げます。
国外留学先
2002~2004年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver Transplantation Unit, Sydney, New South Wales, Australia
2004~2006年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada Canada
メッセージ
東大での生体肝移植第一例目から移植チームに加わったことがきっかけで、海外の脳死移植の現状を学び、さらに脳死ドナー、レシピエント手術のトレーニングを受けるべく留学の道を選びました。
オーストラリアへの留学先が決まったのは、何のつてもなく、一通のメールがきっかけです。Visiting fellowとして手術でも助手のみの時期が長くありましたが、次第に血管や胆管吻合を任されるようになりました。小児肝移植の際は優先して入らせてもらい、そこで出会ったDr. Albert Shunは肝移植、腎移植もできる小児外科医で、彼は私の目標となりました。病棟の業務や学会発表、論文の執筆などこなしているうちに努力が認められたのかもしれません。consultantの一人が以前トレーニングを受けたカナダのプログラムに強力な推薦状を書いてくれたお陰で、そこの二年間のfellowshipに入ることができました。そこではカナダ人のfellowと同等の臨床経験を得ることができ、給料ももらえました。移植前のICから始まり、自分が手術をし、退院の時に渡された感謝の言葉がかかれた手紙は、一生の宝物です。最終的には脳死ドナー手術は独立してできるようになり(医学生と二人でやったこともいい思い出)、肝レシピエントもconsultantの指導のもと、術者として豊富な経験を得ることができました。
この留学では一般小児外科としての経験は得られませんでした。しかし私がここで学んだことは、全くの知らない環境に行っても、真摯に仕事に向き合えば必ず周りから認められる、という自信です。このときの経験が、その後の私の原動力となっているといっても過言ではありません。
江村 隆起(上尾中央総合病院 小児外科)
上尾中央総合病院小児外科
江村 隆起
現職
上尾中央総合病院小児外科 科長
教授・准教授在任期間
2019年~2023年 埼玉医科大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 北海道大学医学部
2001年 東京大学大学院医学系研究科
資格
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、外科専門医
国内留学先
1997年~98年 愛仁会 高槻病院 小児外科
留学関連メッセージ
私は平成8年、小児外科入局とともに大学院生になりました。研究テーマが見つからずダラダラと過ごす中、高槻病院へ国内留学の機会をいただき、平成9年から1年間の短期研修を行いました。高槻病院の小児外科では、当時、新進気鋭の小児外科医であった前田貢作先生のご指導の下で新生児・乳児外科手術、そして気管の手術など、見るもの初めてという手術を含め多くの手術を執刀させていただき、小児外科医としての充実感を初めて経験いたしました。関西弁を話さない私は、関東弁の先生といじられ続けましたが、関西での生活は驚きや発見の連続でもあり、研修時代の良い思い出となっています。そして平成10年から東京大学教養学部発生学教室において基礎研究に従事し学位を取得いたしました。その後、八王子小児病院、日本赤十字医療センターで研修し小児外科専門医を取得いたしましたが、小児外科の研修期間中、多くのチャンスに恵まれました。小児外科はキャリアパスを描き難い診療科ですが、東大小児外科は研修システムが整っていると思います。
西 明(群馬県立小児医療センター 外科)
群馬県立小児医療センター 外科
西
現職
群馬県立小児医療センター 一般外科部長
最終学歴・卒業年
1994年 東京大学医学部
主な職歴
2000年~ 自治医科大学小児外科
2003年~ 埼玉県立小児医療センター外科
2005年~ 群馬県立小児医療センター外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
がん治療認定医
日本小児血液がん学会認定外科医
周産期新生児学会認定外科医
メッセージ
群馬県唯一の小児外科認定施設で、県内、埼玉北部からの広い範囲からの患児を受け入れています。疾患レパートリーも広く、いろいろな経験がつめます。また他大学医局からの研修も受け入れているので交流関係が拡がります。
病棟の職員もとてもよく動いてくれるので働きやすいです。
都内に比べると交通網やおしゃれなお店などが少し足りなめなのですが、住環境はとてもいいですよ。
ぜひ群馬の自然に触れつつ、他大学の文化にも触れつつ、一緒に忙しく働きませんか?元気のいい若者をお待ちしています。
川嶋 寛(埼玉県立小児医療センター 外科)
埼玉県立小児医療センター 外科
川嶋
現職
埼玉県立小児医療センター小児外科科長(副部長)
最終学歴・卒業年
1995年 埼玉医科大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門)
小児がん認定外科医
メッセージ
平成28年12月にさいたま新都心に移転し、新しい病院になりました。当院は316床の小児専門病院で、総合周産期母子医療センター(NICU60床)、小児救命救急センター、小児移植センター、災害拠点病院、小児集中治療室(PICU14床、HCU20床)などの機能を有しております。小児外科は約700例の症例の手術を行っております。内視鏡手術は約300~400例に行っております。新病院では内視鏡手術室が2部屋、移動式の内視鏡手術トロリーが2台と内視鏡手術のトレーニングを行う環境としては申し分ありません。当院で内視鏡手術のトレーニングを受け、内視鏡外科学会の技術認定医を多くの先生に取得していただいております。多くの若い先生に研修に来ていただける環境も整っております。元気なやる気のある先生方をお待ちしております。
田中 裕次郎(埼玉医科大学小児外科)
埼玉医科大学小児外科
田中 裕次郎
現職
埼玉医科大学小児外科教授(2020年~)
教授・准教授在任期間
2016~2019年 名古屋大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1997年 東京大学医学部医学科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定
小児がん認定外科医
鈴木 完(獨協医科大学病院 小児外科)
獨協医科大学病院小児外科
鈴木
現職
獨協医科大学病院小児外科診療部長(獨協医科大学上部消化管外科学講座・学内准教授)(2021年4月~)
最終学歴・卒業年
1999年 群馬大学医学部医学科
2010年 東京大学大学院医学系研究科
主な職歴
東京大学医学部附属病院
都立八王子小児病院
群馬県立小児医療センター
埼玉県立小児医療センター
獨協医科大学病院
資格
外科専門医
日本外科学会指導医
小児外科専門医
日本小児外科学会指導医
日本周産期新生児学会認定外科医
日本小児血液がん学会認定外科医
日本小児泌尿器科学会認定医
メッセージ
獨協医科大学病院は栃木県の壬生町という場所にあり、「森の中の病院」で自然豊かなところです。宇都宮は比較的近いのでそんなに不便ではありません。栃木県は、こども医療センターは2施設しかありません。そのため、手術件数は250件程度ですが新生児疾患は20例程度あり、悪性固形腫瘍、肝胆道疾患も含めだいたいの小児外科疾患は経験できます。また、救命救急センターのアクティビティーが高く、外傷の症例も年1,2例はあります。都会の暮らしに疲れた先生、ちょっと地方で1~2年研修してもいいかな?と思われる先生、よろしければご相談ください。
石丸 哲也(国立成育医療研究センター 小児外科系専門診療部)
国立成育医療研究センター
石丸 哲也
現職
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 小児外科系専門診療部 小児外科診療部長(2023年4月~)
最終学歴・卒業年
1999年 北海道大学医学部
2012年 東京大学大学院医学系研究科
主な職歴
1999年 東京大学医学部附属病院
2000年 虎の門病院,竹田綜合病院
2003年 都立墨東病院,東京大学医学部附属病院
2005年 埼玉県立小児医療センター
2008年 東京大学医学部附属病院
2017年 埼玉県立小児医療センター
2022年 国立成育医療研究センター
資格
小児外科専門医・日本小児外科学会指導医
外科専門医・日本外科学会指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(小児外科領域)
日本周産期・新生児医学会 認定外科医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本小児血液・がん学会 小児がん認定外科医
日本臨床栄養代謝学会認定医
メッセージ
国立成育医療研究センターは、臨床、研究、教育それぞれの分野でトップランナーを目指した国内唯一の小児に特化したナショナルセンターで、全国でも有数の外科症例数を誇り、また難治性疾患を多く取り扱っています。小児外科を専攻するあらゆる年代の医師にとって貴重な経験を積める数少ない病院です。肝移植や胎児治療などの先端的な医療も研修可能です。研究も、併設している研究所とともに基礎的な研究を行うことや、臨床研究に取り組むことも可能で、いくつかの研究が同時進行しています。東京大学小児外科から常時数名の研修医師が派遣されて研修をしています。
高橋 正貴(東邦大学医療センター大森病院 小児外科)
東邦大学医療センター大森病院
高橋 正貴
現職
東邦大学医療センター大森病院小児医療センター小児外科准教授(2023年4月~)
最終学歴・卒業年
2005年 山形大学医学部医学科
2020年 東京大学大学院医学系研究科博士課程
主な職歴
2005年 横須賀共済病院初期研修医
2006年 東京医科歯科大学初期研修医
2007-2009年 横須賀共済病院外科後期研修医
2010年 東京大学小児外科
2011~2015年 国立成育医療研究センター外科
2015年 東京大学小児外科
2016-2020年 東京大学大学院
2020~2022年 国立成育医療研究センター外科
2022~2023年 日本赤十字社医療センター小児外科
資格
日本外科学会指導医
小児外科専門医
がん治療認定医
小児がん認定外科医
新生児外科認定医
メッセージ
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」とは思っています。
駿河 敬次郎(故人)(順天堂大学 小児外科 元教授)
駿河 敬次郎(故人)
教授・准教授在任期間
1966~1986年 順天堂大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1944年9月 東京帝国大学医学部医学科
主な職歴
1944年陸軍短期軍医
1946年東京大学医学部第2外科副手
1948年賛育会病院外科部長
1959年米国Pittsburgh大学留学
1963年東京大学医学部外科学講師、順天堂大学医学部外科学講師
1966年順天堂大学医学部外科学客員教授
1968年順天堂大学医学部小児外科学教授
資格
日本小児外科学会名誉指導医
冲永 功太(故人)(帝京大学 医学部外科 元教授)
冲永 功太(故人)
教授・准教授在任期間
1979年~2005年 帝京大学医学部外科教授
最終学歴・卒業年
1966年 東京大学医学部
金子 道夫(筑波大学 臨床医学系小児外科 元教授)
金子 道夫
現職
公益財団法人茨城県総合検診協会
教授・准教授在任期間
2000~2010年 筑波大学臨床医学系小児外科教授
最終学歴・卒業年
1973年3月 東京大学医学部
主な職歴
1973年 東京大学医学部附属病院第2外科研修医
1974年 竹田綜合病院外科
1976年 東京大学医学部附属病院小児外科
1978年 日本赤十字社医療センター小児外科
1979年 国立小児病院外科
1980年 東京大学医学部附属病院小児外科
1981年 筑波大学臨床医学系講師
1990年 同助教授
2000年 同教授
2003年 筑波大学附属病院副病院長
2010年 茨城県病院事業管理者
2014年 茨城県総合健診協会会長
2020年 同参与
横森 欣司(自治医科大学 小児外科 元教授)
横森 欣司
教授・准教授在任期間
自治医科大学小児外科元教授
最終学歴・卒業年
1973年 東京大学医学部医学科
河原崎 秀雄(故人)(自治医科大学 移植外科 元教授)
河原崎 秀雄(故人)
教授・准教授在任期間
1997~2001年 東京大学小児外科助教授
2001~2008年 自治医科大学移植外科教授
最終学歴・卒業年
1973年 東京大学医学部医学科
堀 哲夫(筑波大学 臨床医学系小児外科 元病院教授)
哲夫
現職
土浦協同病院小児外科顧問
教授・准教授在任期間
2008~2009年 筑波大学附属病院小児外科病院教授
最終学歴・卒業年
1980年 浜松医科大学医学部医学科
2002年 博士(医学) 筑波大学
主な職歴
1980~1986年 浜松医科大学1外科 研修医、医員、助手
1981年 遠州病院外科 医員
1983年 静岡県立こども病院 外科研修医
1986~1988年 東京大学医学部 小児外科医員
1987年 埼玉県立小児医療センター 外科医員
1989年 筑波大学臨床医学系小児外科  講師、助教授
2004年 筑波大学大学院人間総合科学研究科 助教授、准教授
2008~2009年 筑波大学附属病院 病院教授
2009年 土浦協同病院小児外科 部長
2020年~ 土浦協同病院小児外科 顧問
国外留学先
1995年 ウプサラバイオメディカルセンター(スウェーデン)
    動物育種・遺伝学部門(Leif Andersson 教授) 客員研究員
    ※ヒト・ブタ比較遺伝子マップ作成、自然発症鎖肛ブタ家系における鎖肛遺伝子の解明
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本移植学会移植認定医
日本人間ドック・予防医療学会認定医
メッセージ
私は浜松医大5年生の臨床実習で1979年に小児外科医の河原崎秀雄先生にはじめてお会いしました。その時に小児外科や小児生体部分肝移植の魅力と夢を教えていただきました。私が東大小児外科に入局いたしましたのは中條俊夫先生が教授でいらした1986年11月です。1989年1月からは自然発症鎖肛ブタ家系を樹立した大川治夫先生のいらした筑波大学にお世話になることになりました。以後20年間小児外科、鎖肛ブタ、生体肝移植の臨床や研究に関わり、2009年2月に土浦協同病院において小児外科を立ち上げました。医者になってから40年以上一般外科、小児外科、肝臓移植に携わり恩師・同僚・医療スタッフ・多くの患者さん・ご家族とともに持続可能な外科・小児外科医療について考え経験させていただきました。よき師や仲間に恵まれたこと、先を恐れずに暗闇を突き進んだ結果は私にとりまして貴重な財産です。
2024年1月より介護老人保健施設に勤務しております。老健着任から9ヶ月が経過いたしました。高齢者の入所時には病歴を詳細にお聞きすることにしています。診察をしていくと、傷跡はずいぶん薄くなっていますが昔大きな手術(小児外科手術も含まれます)を受けた方にお目にかかることがあります。そして手術で頑張った時のこと、中には主治医の名前・回診時の言動まで覚えている入所者もいらっしゃいます。当時の外科医が目指していた最善とされる医療(手術)が何十年たっても結果を残し続けているので、その人の現在があるのではないでしょうか。私が小児外科医として必死に生きてきた時代は働き方改革という概念はなく,優れた医療器機、NICUやPICUがまだ充実していない時代でしたので,その時に経験した五感を活用せざるをえなかった全身管理は、言葉でうまく訴えることができない高齢者の診療にも役立つのではないかと考えております。
田中 潔(北里大学病院 小児外科 現教授)
田中
現職
北里大学病院小児外科教授(2015年~)
最終学歴・卒業年
1984年 北海道大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本周産期新生児医学会認定外科医
国外留学先
1995年1月~1996年3月 アイルランド・ダブリン
Children's Research Centre, Our Lady's Hospital for Sick Children
金森 豊(福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター 特任教授)
福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
金森
現職
福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター特任教授(2023年4月~)
東邦大学小児外科客員教授(2024年4月~)
国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科臨床研究員(2023年4月~)
教授・准教授在任期間
2007~2011年 東京大学大学院医学系研究科生殖・加齢・発達医学専攻小児医学講座小児外科学准教授
最終学歴・卒業年
1984年 東京大学医学部医学科
1998年 東京大学大学院医学系研究科病因病理学
主な職歴
1988年 日本赤十字社医療センター小児外科
1997年 東京大学大学院医学系研究科生殖・加齢・発達医学専攻小児医学講座小児外科学助手・講師・准教授
2011年 国立研究開発法人国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部外科医長
2018年 国立研究開発法人国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科部長
国外留学先
1990年6月~11月 オーストラリアPrincess Alexandra Hospital Research Fellow
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本小児泌尿器科学会認定医
日本外科代謝栄養学会教育指導医
メッセージ
昨年国立成育医療研究センターを定年退官しましたが、これまでの小児外科医療に関わって来た経験を生かして、現在は若手の小児外科医の指導に当たっています。稀少疾患が多く、症例に対する治療方針の決定も容易でない症例が多いために、そのような疾患に対する治療を一緒に考えていければと考えています。
小室 広昭(筑波大学 臨床医学系小児外科 元准教授 / 東京大学大学院 医学部小児外科 元准教授)
小室 広昭
現職
0歳からの頭のかたちクリニック
教授・准教授在任期間
2011~2013年 東京大学大学院医学系小児外科学分野准教授
筑波大学臨床医学系小児外科元准教授
最終学歴・卒業年
1984年 東京大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門)
日本がん治療学会認定医
尾花 和子(埼玉医科大学 医学部 小児外科 元教授)
尾花 和子
現職
日本赤十字社医療センター 小児外科部長
教授・准教授在任期間
2018年1月~2022年3月 埼玉医科大学 医学部 小児外科 教授
最終学歴・卒業年
1986年 山口大学医学部 卒業
主な職歴
東京大学小児外科
埼玉県立小児医療センター外科
帝京大学外科
日本赤十字社医療センター小児外科
山梨県立中央病院小児外科
愛育病院小児外科
埼玉医科大学医学部小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
外科専門医
古村 眞(埼玉医科大学 医学部小児外科 元教授 / 東京大学大学院 医学系研究科 特任教授)
古村
現職
東京大学大学院医学系研究科特任教授(2020年~)
教授・准教授在任期間
2012~2020年 埼玉医科大学医学部小児外科教授
最終学歴・卒業年
1987年 帝京大学医学部医学科
主な職歴
1987年6月 帝京大学医学部附属病院第2外科研修医
1989年7月 国立小児病院外科レジデント医員
1996年10月 国立小児病院外科スタッフ
2002年 2月 東京大学医学部附属病院小児外科助手
2010年5月 東京大学医学部附属病院小児外科講
2012年10月 埼玉医科大学医学部教授(小児外科の診療・研究・教育及び肝臓疾患診療・研究に従事)
資格
がん治療認定医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
内田 広夫(名古屋大学大学院 医学系研究科 小児外科学 現教授)
内田 広夫
現職
名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学教授(2013年8月~)
最終学歴・卒業年
1989年 東京大学医学部医学科
2001年 東京大学大学院医学系研究科 生殖発達加齢医学専攻博士課程
主な職歴
1990年12月 財団法人竹田綜合病院外科医員
1993年6月 東京大学医学部附属病院小児外科医員
1994年4月自治医科大学一般外科・小児外科医員
2001年4月獨協医科大学越谷病院小児外科講師
2003年4月埼玉県立小児医療センター小児外科
2015年8月名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学教授
資格
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、日本外科学会指導医、外科専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、小児がん認定外科医
メッセージ
現在も、東大とは協働していろいろな研究を行っています。今後は大学の垣根を超えて、臨床、研究、教育すべての面で、人事交流も含めて横断的な協力関係を持てるようにしていきたいと思います。 よろしくお願いします。
水田 耕一(自治医科大学 移植外科 元教授)
水田 耕一
現職
埼玉県立小児医療センター移植センター長・移植外科科長
教授・准教授在任期間
2008~2019年 自治医科大学移植外科教授
最終学歴・卒業年
1991年 熊本大学医学部
1999年 東京大学大学院
主な職歴
1991年 東京大学外科系研修医
1992年 国保旭中央病院外科医員
1995年 東京大学小児外科医員
1999年 東京大学小児外科助手
2001年 自治医科大学小児外科・移植外科助手
2004年 自治医科大学移植外科講師
2008年 同准教授
2015年 同教授
資格
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
メッセージ
私は、医師5年目に東京大学での小児肝移植の立ち上げに関わることができ、現在のライフワークになっています。4年間の大学院研究では、目標に対する「情熱」と、最後まで実験をやり抜く「粘り強さ」を学ぶことができました。大学院での研究生活は、医師としてのキャリアだけでなく、人生においても皆さんの財産になります。歴史ある東京大学小児外科は、大学の派閥のない自由な雰囲気で、同門の先生方との繋がりの深い教室です。若い皆さんの入局を心からお待ちしております。
江村 隆起(埼玉医科大学小児外科 元准教授)
江村 隆起
現職
上尾中央総合病院小児外科 科長
教授・准教授在任期間
2019年~2023年 埼玉医科大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 北海道大学医学部
2001年 東京大学大学院医学系研究科
資格
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、外科専門医
国内留学先
1997年~98年 愛仁会 高槻病院 小児外科
留学関連メッセージ
私は平成8年、小児外科入局とともに大学院生になりました。研究テーマが見つからずダラダラと過ごす中、高槻病院へ国内留学の機会をいただき、平成9年から1年間の短期研修を行いました。高槻病院の小児外科では、当時、新進気鋭の小児外科医であった前田貢作先生のご指導の下で新生児・乳児外科手術、そして気管の手術など、見るもの初めてという手術を含め多くの手術を執刀させていただき、小児外科医としての充実感を初めて経験いたしました。関西弁を話さない私は、関東弁の先生といじられ続けましたが、関西での生活は驚きや発見の連続でもあり、研修時代の良い思い出となっています。そして平成10年から東京大学教養学部発生学教室において基礎研究に従事し学位を取得いたしました。その後、八王子小児病院、日本赤十字医療センターで研修し小児外科専門医を取得いたしましたが、小児外科の研修期間中、多くのチャンスに恵まれました。小児外科はキャリアパスを描き難い診療科ですが、東大小児外科は研修システムが整っていると思います。
田中 秀明(筑波大学 医学医療系小児外科 元准教授 / 福島県立医科大学 附属病院小児外科 現教授)
田中 秀明
現職
福島県立医科大学附属病院小児外科教授(2017年~)
教授・准教授在任期間
2014年~2016年 筑波大学医学医療系小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1995年 東京大学医学部附属病院小児外科
2002年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver 、Transplantation Unit, Sydney, Australia
2004年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada
2006年 国立成育医療研究センター外科
2013年 筑波大学医学医療系小児外科
2017年 福島県立医科大学附属病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
小児がん認定外科医
メッセージ
私のこれまでを振り返ると、多くの素晴らしい恩師、同僚に恵まれていたと思います。東大病院や国立成育医療センター、筑波大学にてご指導いただいた諸先輩方のお陰で今の自分があり、心から感謝いたします。特に国立成育医療センターでは現慶応大学教授である黒田達夫先生からも小児外科以外に小児腎移植の御指導をいただくことができ、また臓器移植センター笠原群生先生からは最高峰の小児肝移植の技術を学ばせていただき、この時期の経験が自分の小児肝、腎移植の基盤になっています。
東大小児外科には素晴らしい関連施設が多数あり、充実した臨床トレーニングを受けられるとともに、努力次第でいくらでも論文業績を増やせると言えます。東大小児外科への入局を考える皆さんには、ぜひこのような素晴らしい人脈やチャンスをものにしながら、立派な小児外科医を目指してほしいと思います。

今年から赴任した福島県立医大の紹介を簡単にさせていただきます。年間手術数は250例前後ですが新生児は20数例あり、虫垂炎や鼠経ヘルニアが少ない分、major手術が満遍なくあり、若い先生は非常に密度の濃いトレーニングを受けることが可能です。小児腫瘍内科もactiveであり、全県から悪性固形腫瘍症例が集まってきます。今後は腹腔鏡や胸腔鏡下の術式も積極的に行っていきますが、難易度に応じて開腹操作を追加するなど、安全性、確実性を優先したhybrid手術を行う方針としています。また重要臓器を巻き込む悪性腫瘍に対しては、開腹もしくは鏡視(補助)下に加え顕微鏡下手技を組み合わせた、より綿密なアプローチを行う方針です。昨年末開設した新病棟内の総合周産期母子医療センターとこども医療センター、また近日中始動するPICUは県の中心的役割を担っています。今後小児の肝移植、腎移植も進めて参りたいと考えております。
今後とも東大小児外科同窓の皆様のご指導賜りますよう、お願い申し上げます。
国外留学先
2002~2004年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver Transplantation Unit, Sydney, New South Wales, Australia
2004~2006年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada Canada
メッセージ
東大での生体肝移植第一例目から移植チームに加わったことがきっかけで、海外の脳死移植の現状を学び、さらに脳死ドナー、レシピエント手術のトレーニングを受けるべく留学の道を選びました。
オーストラリアへの留学先が決まったのは、何のつてもなく、一通のメールがきっかけです。Visiting fellowとして手術でも助手のみの時期が長くありましたが、次第に血管や胆管吻合を任されるようになりました。小児肝移植の際は優先して入らせてもらい、そこで出会ったDr. Albert Shunは肝移植、腎移植もできる小児外科医で、彼は私の目標となりました。病棟の業務や学会発表、論文の執筆などこなしているうちに努力が認められたのかもしれません。consultantの一人が以前トレーニングを受けたカナダのプログラムに強力な推薦状を書いてくれたお陰で、そこの二年間のfellowshipに入ることができました。そこではカナダ人のfellowと同等の臨床経験を得ることができ、給料ももらえました。移植前のICから始まり、自分が手術をし、退院の時に渡された感謝の言葉がかかれた手紙は、一生の宝物です。最終的には脳死ドナー手術は独立してできるようになり(医学生と二人でやったこともいい思い出)、肝レシピエントもconsultantの指導のもと、術者として豊富な経験を得ることができました。
この留学では一般小児外科としての経験は得られませんでした。しかし私がここで学んだことは、全くの知らない環境に行っても、真摯に仕事に向き合えば必ず周りから認められる、という自信です。このときの経験が、その後の私の原動力となっているといっても過言ではありません。
高安 肇(筑波大学 臨床医学系小児外科 元病院教授)
高安
現職
北里大学病院小児外科講師
教授・准教授在任期間
筑波大学臨床医学系小児外科病院教授
最終学歴・卒業年
2002年 東京大学大学院医学研究科生殖発達加齢医学専攻
国外留学先
2005年7月から2007年6月 アイルランド・ダブリン・Our Lady’s Children’s Hospital
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
メッセージ
 私は、学位取得の後3年ほどして、アイルランドのダブリンに留学をさせていただきました。皆様もご存じPrem Puri教授のもと、横隔膜ヘルニアのラットモデルの研究に取り組み、数多くの小児外科国際学会で発表させていただき、留学生としては初めて、病院のラボを離れてTrinity Collegeというアイルランド最古の大学の動物学教室で高名な科学者から実験を教わることも出来ました。小児がんの研究で学位を取りましたので、その続きを、と考えていたのですが、奨学金の関係で横隔膜ヘルニアの研究がMustとなりました。結局は小児がんの研究で培った知識とテクニックが大いに役立ちました。筑波大学でも横隔膜ヘルニアモデルの研究を継続出来ており、感謝しています。
 わたしの場合は、幸運なことに日本人小児外科医の先輩方が道を築き、ボスやラボ、スタッフも日本人に慣れている留学先でした。阪大、順天堂、聖マリアンナの先生方もご一緒で「留学仲間」にも恵まれました。ボス自身が「短期間なので研究の質は超一流で無くて良いから出来るだけ多くの発表と論文執筆を英語で経験しなさい」と明確な目標を与えてくださったのも良かったです。
 留学に際しては、英語力、研究能力はある程度あれば心配はいらないと思いますが、留学先の国、職場、ボスの様子、経済事情、教育事情なども十分に調査をされることをお勧めします。今はインターネットで色々なことが分かります。現地の日本人のブログを読み、グーグルマップやグーグルアースでその地を訪れることも可能です。そして、留学経験のある先輩から「生の情報」を得ておくことが大事だと思います。日本の良さを知るためにも、自分の世界観や人生観を広げるためにも、家族の幸せのためにも、是非、留学を考えてみられることをお勧めします。
田原 和典(獨協医科大学 越谷病院小児外科 元准教授)
田原 和典
現職
粕壁東クリニック
教授・准教授在任期間
2012~2014年 獨協医科大学 越谷病院小児外科准教授
最終学歴・卒業年
東京大学大学院医学系研究科生殖発達加齢医学専攻博士課程修了
主な職歴
1998年 自治医科大学附属病院小児外科医員
2003年 ドイツ・ボン大学外科リサーチフェロー
2005年 獨協医科大学越谷病院小児外科講師
2012年 獨協医科大学越谷病院小児外科准教授
2014年 国立成育医療研究センター外科スタッフ医員
2020年 熊本赤十字病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
国外留学先
2003年5月〜2005年2月 ドイツ・ボン大学医学部 外科
メッセージ
東大小児外科への入局を考える方へ
東大小児外科は、情熱を持った若い先生達にいつでも門戸を開いています。
病気で辛い思いをしている子供達に、笑顔や明るい未来を取り戻すサポートを、我々と一緒にやりましょう。
田中 裕次郎(名古屋大学 医学部小児外科 元准教授 / 埼玉医科大学 小児外科 現教授)
田中 裕次郎
現職
埼玉医科大学小児外科教授(2020年~)
教授・准教授在任期間
2016~2019年 名古屋大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1997年 東京大学医学部医学科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定
小児がん認定外科医
鈴木 完(獨協医科大学病院小児外科 現学内准教授)
鈴木
現職
獨協医科大学病院小児外科診療部長(獨協医科大学上部消化管外科学講座・学内准教授)(2021年4月~)
最終学歴・卒業年
1999年 群馬大学医学部医学科
2010年 東京大学大学院医学系研究科
主な職歴
東京大学医学部附属病院
都立八王子小児病院
群馬県立小児医療センター
埼玉県立小児医療センター
獨協医科大学病院
資格
外科専門医
日本外科学会指導医
小児外科専門医
日本小児外科学会指導医
日本周産期新生児学会認定外科医
日本小児血液がん学会認定外科医
日本小児泌尿器科学会認定医
メッセージ
獨協医科大学病院は栃木県の壬生町という場所にあり、「森の中の病院」で自然豊かなところです。宇都宮は比較的近いのでそんなに不便ではありません。栃木県は、こども医療センターは2施設しかありません。そのため、手術件数は250件程度ですが新生児疾患は20例程度あり、悪性固形腫瘍、肝胆道疾患も含めだいたいの小児外科疾患は経験できます。また、救命救急センターのアクティビティーが高く、外傷の症例も年1,2例はあります。都会の暮らしに疲れた先生、ちょっと地方で1~2年研修してもいいかな?と思われる先生、よろしければご相談ください。
高橋 正貴(東邦大学医療センター大森病院 小児外科 現准教授)
東邦大学医療センター大森病院
高橋 正貴
現職
東邦大学医療センター大森病院小児医療センター小児外科准教授(2023年4月~)
最終学歴・卒業年
2005年 山形大学医学部医学科
2020年 東京大学大学院医学系研究科博士課程
主な職歴
2005年 横須賀共済病院初期研修医
2006年 東京医科歯科大学初期研修医
2007-2009年 横須賀共済病院外科後期研修医
2010年 東京大学小児外科
2011~2015年 国立成育医療研究センター外科
2015年 東京大学小児外科
2016-2020年 東京大学大学院
2020~2022年 国立成育医療研究センター外科
2022~2023年 日本赤十字社医療センター小児外科
資格
日本外科学会指導医
小児外科専門医
がん治療認定医
小児がん認定外科医
新生児外科認定医
メッセージ
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」とは思っています。
岩中 督
岩中
現職
地方独立行政法人埼玉県立病院機構 理事長
教授・准教授在任期間
2006年~2015年 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1978年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1979年12月 静岡県藤枝市立志太総合病院外科
1981年9月 東京大学医学部附属病院小児外科(病院医員)
1983年12月 国立小児病院外科(厚生技官)
1987年4月 東京大学医学部付属病院小児外科(文部教官助手)
1997年4月 埼玉県立小児医療センター外科科長
2006年8月 東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学・小児腫瘍学分野教授
2015年4月 埼玉県立小児医療センター病院長
2017年4月 埼玉県病院事業管理者
2021年4月 地方独立行政法人埼玉県立病院機構理事長、現在に至る
メッセージ
それほど長くない在任期間で、小児医療センター長、専攻長、附属病院副病院長、東京大学評議員などを兼任し、また対外活動で日本小児外科学会理事長・会長、日本外科学会理事など多数担当し、さらに外保連やデータベース業務にも携わっていたため、東京大学小児外科学教室の運営に十分なエフォートが割けず、教室員特に若い教室員に十分臨床的なスキルを伝授する時間が取れなかったことは、大変残念であったし、申し訳ないと思っている。その一方で、小児医療センターの機能を増強するとともに、東大病院に小児内視鏡外科の礎を築くことができたことは満足している。在任中には、関連施設との連携をさらに濃厚にすべく、手術指導を含めすそ野を拡げる努力をし、その結果新たに山梨県立中央病院小児外科、埼玉医科大学小児外科、北里大学小児外科、愛育病院小児外科など、教室員を派遣できる施設を増やせたことは大変うれしく思っている。これから小児外科へ入局する方に対してのメッセージを下記に記します。
「東京大学小児外科は全国で有数の関連施設を擁する伝統ある教室で、それぞれ特徴のある関連施設で、様々な症例を経験できます。女性医師比率も高く、労務環境の整備、福利厚生などにも力を入れてきました。病める子供たちのために一緒に学びましょう。
国外留学先
平成6年10月~平成9年3月 米国オハイオ州 シンシナティ小児病院
メッセージ
40歳になってからの留学であったが、留学する機会をいただいた際に、スポンサーの米国小児がん学会と非常に良い契約を結ぶことができた。シンシナティを選んだ理由は、安全な街で家族と安心して暮らせること、ほとんど日本人家族がいないため米国生活を満喫できると思ったこと、Ethiconの内視鏡外科の大きなラボを修練と臨床研究に自由に使用できる契約が結べたこと、シンシナティ小児病院の当時の外科部長であったMoritz M Ziegler先生に、小児病院でラボを主宰する権利をいただいたこと、スポンサーの米国小児がん学会が準備してくれた自宅、車、生活費、研究費などの額と研究内容がうまく一致したこと、などであった。
自分で研究計画を立て、3か月ごとにしっかり長期休暇を取りながら、各タームで論文を1編ずつ完成させる目標を立て、ほぼ実現できた。経験の少ない若い時期の研究留学もそれなりに楽しいとは思うが、学位を取り、指導医を取ったうえで、よい条件で留学することの良さを実感できた。課題は、子供たちが小学校から中学校の時期と重なり、子供たちの将来に大きな影響を与えたことである。子供たちにとって、よい影響、悪い影響、いろいろあったと思っているが、怖くていまだに子供たちに聞いていない。意外に納得してくれているようではあるが…
金森 豊
金森
現職
福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター特任教授(2023年4月~)
東邦大学小児外科客員教授(2024年4月~)
国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科臨床研究員(2023年4月~)
教授・准教授在任期間
2007~2011年 東京大学大学院医学系研究科生殖・加齢・発達医学専攻小児医学講座小児外科学准教授
最終学歴・卒業年
1984年 東京大学医学部医学科
1998年 東京大学大学院医学系研究科病因病理学
主な職歴
1988年 日本赤十字社医療センター小児外科
1997年 東京大学大学院医学系研究科生殖・加齢・発達医学専攻小児医学講座小児外科学助手・講師・准教授
2011年 国立研究開発法人国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部外科医長
2018年 国立研究開発法人国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科部長
国外留学先
1990年6月~11月 オーストラリアPrincess Alexandra Hospital Research Fellow
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本小児泌尿器科学会認定医
日本外科代謝栄養学会教育指導医
メッセージ
昨年国立成育医療研究センターを定年退官しましたが、これまでの小児外科医療に関わって来た経験を生かして、現在は若手の小児外科医の指導に当たっています。稀少疾患が多く、症例に対する治療方針の決定も容易でない症例が多いために、そのような疾患に対する治療を一緒に考えていければと考えています。
田中 潔
田中
現職
北里大学病院小児外科教授(2015年~)
最終学歴・卒業年
1984年 北海道大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本周産期新生児医学会認定外科医
国外留学先
1995年1月~1996年3月 アイルランド・ダブリン
Children's Research Centre, Our Lady's Hospital for Sick Children
新井 真理
新井 真理
最終学歴・卒業年
1989年 信州大学医学部
国外留学先
1999年9月より1か月間 アメリカデンバー(Mother and Child Hospital at Presbyterian/St Lukes)シンシナティ
資格
日本小児外科学会指導医、 小児外科専門医、外科専門医
メッセージ
卒後10年目の1998年7月より埼玉県立小児医療センターに赴任し、1999年9月思いがけずデンバーのSteven S Rothenberg先生の元で腹腔鏡下手術を勉強させて頂く機会を得ることができました。噴門形成術+胃瘻造設術を約1時間で行う先生の手術をたくさん見せて頂いた経験は、腹腔鏡下手術に興味を持つきっかけとなり、その後の小児外科医人生に大きく影響しました。この経験がなければ今の私はなかったと思います。今まで私を支えてくださった全ての方々に感謝しております。
中原 さおり
中原 さおり
最終学歴・卒業年
1989年 筑波大学医学専門学群
2002年 東京大学大学院博士課程
主な職歴
1989年 東京大学医学部附属病院第二外科系研修医
1991年 東京船員保険病院外科
1993年 東京大学医学部附属病院小児外科
2002年 北里大学医学部附属病院外科
2006年 東京大学医学部附属病院小児外科
2008年 日本赤十字社医療センター小児外科
2015年〜2022年 同部長
2022年~現在 ホンジュラス自治大学教育病院小児外科 
国外留学先
1994年5月~12月 米国ニューヨークコロンビア大学小児外科  1995年1月~1997年4月 米国ニューヨークMemorial Sloan-Kettering Cancer Center
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
メッセージ
小児外科を選択するにあたっては、体力的にも精神的にも全く自信はありませんでした。ただ、やりたかったのは「小児外科」、はっきりしていました。自分のやりたいことをやるのが一番と思えてからは迷いませんでした。しかし、好きな仕事とはいえ楽しいことばかりではありません。自分の未熟さやふがいなさに心折れそうになったり、先輩や上司に理解してもらえず悔しい想いをしたり、患者さんにお叱りを頂いたり、患者さんの経過が思わしくなく不安にさいなまれたり。ただ、本当に窮地に立たされた時、本当に困った時には、必ず医局の先輩方が助けてくれました。大変ありがたいことでした。ある程度経験を積んでからは、後輩のこのような不安や困難を一緒に担ってやれる先輩になりたいと精進してきました。「小児外科」という分野は、まだまだ発展途上にあり、よくわかっていないことや治療の改善の余地がたくさんあります。どこまでやっても尽きることはありません。そして、何と言っても子供たちの笑顔。病気がよくなり体調がよくなると、子供は必ず機嫌がよくなります。仕事場でそんな笑顔に毎日接することができる職業はなかなかありません。やっぱり「小児外科」が好きなんですね。
田中 秀明
田中 秀明
現職
福島県立医科大学附属病院小児外科教授(2017年~)
教授・准教授在任期間
2014年~2016年 筑波大学医学医療系小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1995年 東京大学医学部附属病院小児外科
2002年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver 、Transplantation Unit, Sydney, Australia
2004年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada
2006年 国立成育医療研究センター外科
2013年 筑波大学医学医療系小児外科
2017年 福島県立医科大学附属病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
小児がん認定外科医
メッセージ
私のこれまでを振り返ると、多くの素晴らしい恩師、同僚に恵まれていたと思います。東大病院や国立成育医療センター、筑波大学にてご指導いただいた諸先輩方のお陰で今の自分があり、心から感謝いたします。特に国立成育医療センターでは現慶応大学教授である黒田達夫先生からも小児外科以外に小児腎移植の御指導をいただくことができ、また臓器移植センター笠原群生先生からは最高峰の小児肝移植の技術を学ばせていただき、この時期の経験が自分の小児肝、腎移植の基盤になっています。
東大小児外科には素晴らしい関連施設が多数あり、充実した臨床トレーニングを受けられるとともに、努力次第でいくらでも論文業績を増やせると言えます。東大小児外科への入局を考える皆さんには、ぜひこのような素晴らしい人脈やチャンスをものにしながら、立派な小児外科医を目指してほしいと思います。

今年から赴任した福島県立医大の紹介を簡単にさせていただきます。年間手術数は250例前後ですが新生児は20数例あり、虫垂炎や鼠経ヘルニアが少ない分、major手術が満遍なくあり、若い先生は非常に密度の濃いトレーニングを受けることが可能です。小児腫瘍内科もactiveであり、全県から悪性固形腫瘍症例が集まってきます。今後は腹腔鏡や胸腔鏡下の術式も積極的に行っていきますが、難易度に応じて開腹操作を追加するなど、安全性、確実性を優先したhybrid手術を行う方針としています。また重要臓器を巻き込む悪性腫瘍に対しては、開腹もしくは鏡視(補助)下に加え顕微鏡下手技を組み合わせた、より綿密なアプローチを行う方針です。昨年末開設した新病棟内の総合周産期母子医療センターとこども医療センター、また近日中始動するPICUは県の中心的役割を担っています。今後小児の肝移植、腎移植も進めて参りたいと考えております。
今後とも東大小児外科同窓の皆様のご指導賜りますよう、お願い申し上げます。
国外留学先
2002~2004年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver Transplantation Unit, Sydney, New South Wales, Australia
2004~2006年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada Canada
メッセージ
東大での生体肝移植第一例目から移植チームに加わったことがきっかけで、海外の脳死移植の現状を学び、さらに脳死ドナー、レシピエント手術のトレーニングを受けるべく留学の道を選びました。
オーストラリアへの留学先が決まったのは、何のつてもなく、一通のメールがきっかけです。Visiting fellowとして手術でも助手のみの時期が長くありましたが、次第に血管や胆管吻合を任されるようになりました。小児肝移植の際は優先して入らせてもらい、そこで出会ったDr. Albert Shunは肝移植、腎移植もできる小児外科医で、彼は私の目標となりました。病棟の業務や学会発表、論文の執筆などこなしているうちに努力が認められたのかもしれません。consultantの一人が以前トレーニングを受けたカナダのプログラムに強力な推薦状を書いてくれたお陰で、そこの二年間のfellowshipに入ることができました。そこではカナダ人のfellowと同等の臨床経験を得ることができ、給料ももらえました。移植前のICから始まり、自分が手術をし、退院の時に渡された感謝の言葉がかかれた手紙は、一生の宝物です。最終的には脳死ドナー手術は独立してできるようになり(医学生と二人でやったこともいい思い出)、肝レシピエントもconsultantの指導のもと、術者として豊富な経験を得ることができました。
この留学では一般小児外科としての経験は得られませんでした。しかし私がここで学んだことは、全くの知らない環境に行っても、真摯に仕事に向き合えば必ず周りから認められる、という自信です。このときの経験が、その後の私の原動力となっているといっても過言ではありません。
江村 隆起
江村 隆起
現職
上尾中央総合病院小児外科 科長
教授・准教授在任期間
2019年~2023年 埼玉医科大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 北海道大学医学部
2001年 東京大学大学院医学系研究科
資格
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、外科専門医
国内留学先
1997年~98年 愛仁会 高槻病院 小児外科
留学関連メッセージ
私は平成8年、小児外科入局とともに大学院生になりました。研究テーマが見つからずダラダラと過ごす中、高槻病院へ国内留学の機会をいただき、平成9年から1年間の短期研修を行いました。高槻病院の小児外科では、当時、新進気鋭の小児外科医であった前田貢作先生のご指導の下で新生児・乳児外科手術、そして気管の手術など、見るもの初めてという手術を含め多くの手術を執刀させていただき、小児外科医としての充実感を初めて経験いたしました。関西弁を話さない私は、関東弁の先生といじられ続けましたが、関西での生活は驚きや発見の連続でもあり、研修時代の良い思い出となっています。そして平成10年から東京大学教養学部発生学教室において基礎研究に従事し学位を取得いたしました。その後、八王子小児病院、日本赤十字医療センターで研修し小児外科専門医を取得いたしましたが、小児外科の研修期間中、多くのチャンスに恵まれました。小児外科はキャリアパスを描き難い診療科ですが、東大小児外科は研修システムが整っていると思います。
高安 肇
高安
現職
北里大学病院小児外科講師
教授・准教授在任期間
筑波大学臨床医学系小児外科病院教授
最終学歴・卒業年
2002年 東京大学大学院医学研究科生殖発達加齢医学専攻
国外留学先
2005年7月から2007年6月 アイルランド・ダブリン・Our Lady’s Children’s Hospital
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
メッセージ
 私は、学位取得の後3年ほどして、アイルランドのダブリンに留学をさせていただきました。皆様もご存じPrem Puri教授のもと、横隔膜ヘルニアのラットモデルの研究に取り組み、数多くの小児外科国際学会で発表させていただき、留学生としては初めて、病院のラボを離れてTrinity Collegeというアイルランド最古の大学の動物学教室で高名な科学者から実験を教わることも出来ました。小児がんの研究で学位を取りましたので、その続きを、と考えていたのですが、奨学金の関係で横隔膜ヘルニアの研究がMustとなりました。結局は小児がんの研究で培った知識とテクニックが大いに役立ちました。筑波大学でも横隔膜ヘルニアモデルの研究を継続出来ており、感謝しています。
 わたしの場合は、幸運なことに日本人小児外科医の先輩方が道を築き、ボスやラボ、スタッフも日本人に慣れている留学先でした。阪大、順天堂、聖マリアンナの先生方もご一緒で「留学仲間」にも恵まれました。ボス自身が「短期間なので研究の質は超一流で無くて良いから出来るだけ多くの発表と論文執筆を英語で経験しなさい」と明確な目標を与えてくださったのも良かったです。
 留学に際しては、英語力、研究能力はある程度あれば心配はいらないと思いますが、留学先の国、職場、ボスの様子、経済事情、教育事情なども十分に調査をされることをお勧めします。今はインターネットで色々なことが分かります。現地の日本人のブログを読み、グーグルマップやグーグルアースでその地を訪れることも可能です。そして、留学経験のある先輩から「生の情報」を得ておくことが大事だと思います。日本の良さを知るためにも、自分の世界観や人生観を広げるためにも、家族の幸せのためにも、是非、留学を考えてみられることをお勧めします。
寺脇 幹
寺脇
現職
深谷赤十字病院小児外科
最終学歴・卒業年
1993年 東京大学医学部
2005年 東京大学大学院医学系研究科
国外留学先
2007年7月〜2009年4月 スウェーデン・カロリンスカ研究所
資格
小児外科専門医
外科専門医
メッセージ
私はこれまで、一般外科は竹田綜合病院(会津若松市)、小児外科は東大病院以外に、日赤医療センター(渋谷区)、国立成育医療研究センター病院(世田谷区) 、埼玉医科大学病院(埼玉県毛呂山町)という、それぞれ特徴のある施設で勉強させていただきました。大学院の研究室は分子生物学の手法を学ぶために基礎系(東大医学部生化学)を選び、留学先もそれに関連した研究室(カロリンスカ研究所)で、神経芽腫に対するプロスタグランジン・ロイコトリエンの影響を研究しました。期間の制約のある状況で成果を上げることの難しさを実感するともに、異文化を知ることで日本の良いところ悪いところを再認識することもできたと思っています。

外科の分野の中でもまだまだ分からないことのたくさんある小児外科は、臨床・研究ともに魅力にあふれた分野だと思います。多くの方々が興味を持ってくれることを期待します。
田原 和典
田原 和典
現職
粕壁東クリニック
教授・准教授在任期間
2012~2014年 獨協医科大学 越谷病院小児外科准教授
最終学歴・卒業年
東京大学大学院医学系研究科生殖発達加齢医学専攻博士課程修了
主な職歴
1998年 自治医科大学附属病院小児外科医員
2003年 ドイツ・ボン大学外科リサーチフェロー
2005年 獨協医科大学越谷病院小児外科講師
2012年 獨協医科大学越谷病院小児外科准教授
2014年 国立成育医療研究センター外科スタッフ医員
2020年 熊本赤十字病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
国外留学先
2003年5月〜2005年2月 ドイツ・ボン大学医学部 外科
メッセージ
東大小児外科への入局を考える方へ
東大小児外科は、情熱を持った若い先生達にいつでも門戸を開いています。
病気で辛い思いをしている子供達に、笑顔や明るい未来を取り戻すサポートを、我々と一緒にやりましょう。
藤代 準
藤代
(ふじしろ じゅん)
現職
東京大学小児外科教授
学部卒業年(大学院卒業年)
1997年(2007年)
出身大学(卒業大学院)
東京大学医学部医学科(東京大学大学院医学系研究科)
資格,専門医など
外科専門医、日本外科学会指導医
小児外科専門医、日本小児外科学会指導医
小児がん認定外科医、日本小児泌尿器科学会専門医
がん治療認定医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科)
小児救急医学会 SIメンバー
学会活動
日本小児外科学会 評議員
日本外科学会 評議員
日本小児泌尿器科学会 評議員
日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会 代表世話人
東京小児外科研究会 幹事世話人、事務局長
日本小児救急医学会 代議員
日本膵・胆管合流異常症研究会 世話人
日本胆道閉鎖症研究会 幹事
日本小児血液・がん学会 評議員
日本内視鏡外科学会 評議員
所属学会
日本外科学会、日本小児外科学会、日本小児泌尿器科学会、日本周産期・新生児医学会、日本内視鏡外科学会、日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児救急医学会、日本臨床外科学会
PAPS (Pacific Association of Pediatric Surgeons) member
IPEG (International Pediatric Endosurgery Group) member
専門分野
小児外科、肝胆道疾患、小児泌尿器、内視鏡手術
メールアドレス
FUJISHIROJ-PSU@h.u-tokyo.ac.jp
国外留学先
2006年6月~2008年4月 ドイツ ボン大学 実験治療センター(House of Experimental Therapy, University of Bonn, Germany)
留学関連メッセージ
大学院生時代にご指導いただいた自治医科大学臓器置換研究部の小林英司教授(現 東京慈恵会医科大学 産学連携講座 腎臓再生医学講座)のご紹介で、2006年から約2年間ドイツのボン大学に留学する機会を得ました。大学院時代の研究テーマであった臓器移植、特に小腸移植の研究を発展させる形で、小腸移植におけるグラフト筋層での炎症・免疫反応の研究に携わり、最終的にはAmerican Journal of Transplantation誌にpublishすることができました。
留学を通じて印象的であったのは、ボンでは研究者はゆとりを持って研究していたことでした。その一方で、各人が主体性を持って研究する姿勢は見習うところが多く、またドイツでは(大学院生ではなく)医学生が一定期間研究に参加し、戦力としてラボの実験を支えていました。
妻と3歳の娘、1歳の息子を連れての留学でしたか、幸いなことに隣人やドイツ人のママ友に恵まれ、家族全員ホームシックになることもなく楽しい時を過ごしました。当時はEuro高に支えられヨーロッパにゆとりがあり、外国人にも寛容であったことが幸いしたと思います。
留学中の研究自体は現在の仕事には直接は関係しませんが、異文化の中で研究し生活するという経験から多くのことを学び、現在の仕事に生きています。帰国後は留学中に受けた優しさを返すべく、海外からの見学者は歓迎するように心がけています。
当時とは社会情勢も異なり海外留学も容易ではなくなっていますが、機会があればぜひ海外留学にチャレンジしてください。東京大学小児外科では教室員の海外留学を応援しています。
渡邊 美穂
渡邊 美穂
現職
大阪大学小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
1999年(2011年 / 2015年)
出身大学(卒業大学院)
筑波大学医学専門学群(筑波大学大学院人間総合科学科 博士課程/ペンシルベニア大学大学院 医療倫理学 修士課程)
資格
外科専門医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
米国ECFMG
米国外傷認定医
専門分野
一般小児外科
胎児治療
胎児再生医療
新生児外科疾患
直腸肛門奇形・消化管疾患
血管腫・リンパ管腫
コメント・ひとこと
確実で丁寧な医療を真摯な姿勢で提供します。 世界から認められる仕事に挑戦し続けます。
国外留学先
2007年9月―2014年6月 米国 フィラデルフィア小児病院 小児外科・胎児外科 (研究留学)
2014年7月―2016年8月 米国 シンシナティ小児病院 小児外科・胎児外科・血管腫血管奇形クリニック(臨床留学)
メッセージ
私は、筑波大学での外科・小児外科レジデントを終了し、大学院生の初年度に渡米し、9年間のアメリカ留学を経験いたしました。留学の目的は①自分の興味のある分野の研究を行う事、②研究―臨床における自分のSubspecialtyを作る事、③世界のスタンダードを体験する事でした。日本では馴染みの無かった胎児治療・胎児外科を今後のSubspecialtyにしたいと思い立ち、以降紆余曲折しながら、フィラデルフィア小児病院における7年間の胎児研究生活と、シンシナティ小児病院における2年間の小児外科・胎児外科の臨床生活を送りました。
 もちろん良い事・楽しい事ばかりではありませんでしたが、全米のTop rankingの小児病院に所属し、世界のOpinion leaderとして活躍する先生方の下で働けた事は、本当に運が良く、日本にいただけでは味わうのが難しかっただろう事、①自分の研究が次世代治療になるかもしれないという大きな夢を見られる、②臨床エビデンスを作る行程を体験できる、③様々な分野の最新情報やチャンスが手に入りやすい、④アメリカが求めるProfessionalとしての外科医教育を知る、⑤多様な価値観やBackgroundを持つ人と一緒に働いて結果を出す などの経験により、私の中の小児外科・小児外科医のスタンダードと物事の価値観は大きく変わりました。
 現在の留学は、ある程度のリスクを背負う必要があります。以前よりも主体的に目的をもって留学先を見つける必要があるでしょう。そうそううまく行かないので泣きそうになる事がたくさんあります。でも、日本の小児外科医の今後の発展を考えたときに、Systemの整った環境で育った海外の小児外科医から学ぶ意義は大きい気がします。
高澤 慎也
髙澤 慎也
(たかざわ しんや)
現職
東京大学小児外科 講師、医局長
学部卒業年(大学院卒業年)
2005年(2016年)
出身大学(卒業大学院)
東京医科大学医学部医学科(東京大学大学院医学系研究科)
資格,専門医など
外科専門医 日本外科学会指導医
小児外科専門医 日本小児外科学会指導医
日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科) 日本小児泌尿器科学会専門医
日本周産期・新生児医学会認定外科医 がん治療認定医 小児がん認定外科医 臨床分子栄養医学研究会認定医
da Vinci Certificate取得
学会活動
日本小児外科学会 評議員
日本小児外科学会 ガイドライン委員会 委員
日本小児外科学会 悪性腫瘍委員会 東京地区センター幹事
日本周産期・新生児医学会 施設認定委員会幹事
日本小児外科学会 小児外科U45ワーキンググループ委員
International Pediatric Endosurgery Group : IPEG  Education Committee
日本小児外科学会 ロボット支援手術検討委員会委員
受賞
2020年 小児栄養消化器肝臓学会 優秀演題賞
2019年 日本コンピュータ外科学会 論文賞(医学賞)
2017年 日本小児泌尿器科学会 ベストポスター賞
専門分野
小児内視鏡外科手術、便秘治療、栄養・食事療法
趣味
キャンプ、薪割り、畑仕事、マクロビ
コメント・ひとこと
その子に適した治療をご両親と一緒に考えていきます。
メールアドレス
takazawas-psu@h.u-tokyo.ac.jp
国外留学先
2015年10月から1か月 Intuitive Surgical Inc. (CA, USA) にてインターンシップ
留学関連メッセージ
私は大学院生の時に東京大学大学院工学系研究科の光石杉田研究室との医工連携研究を行い、多自由度を持つ細径持針器の開発や乳児や新生児のサイズの胸腔鏡手術シミュレーターの開発に携わりました。医療機器開発への興味が高じ、当時東大で始まったばかりのバイオデザインのプログラムに応募し、その一環として、手術ロボットda Vinci surgical systemを製造販売しているIntuitive Surgical Inc. (CA, USA)で1か月間のインターンシップをする機会を得ました。
臨床でも研究でもなく、医師としては異質な留学経験ではありますが、手術ロボット企業の内情を知ることは、自分にとっては非常に刺激的で、充実した日々を送ることができました。インターンシップといっても、仕事を体験するというよりは、セールス担当の若手社員向けの研修を一緒に受けて、製品のことを詳しく学んだり、操作法を覚えたり、工場を見学したり、役員の人達と面談するといった日々でした。空いた時間には、シミュレーターを自由に使えたので、すべての種目で高得点がでるまでやりこみました。
当時米国ではいくつかの小児病院でda Vinci手術が行われており、実際にロサンゼルス小児病院の小児泌尿器科でのロボット手術を見学させていただきました。しかし、米国と日本のデバイスラグは10年という話の通り、その後の日本で小児ロボット手術はなかなか普及せず、7年経った今でも、私自身は臨床でロボット手術はしていません。留学は、一足先に未来を覗きに行く、という側面があると思います。その経験が、直接臨床に役立つのはいよいよこれからの話なのですが、間接的に私の考え方や行動に大きな影響を与えたと感じています。若い皆さんには、積極的に未来の世界を覗きに行ってもらいたいと思います。
藤雄木 亨真
藤雄木 亨真
現職
国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2008年
出身大学(卒業大学院)
埼玉医科大学医学部
資格
外科専門
医小児外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定
がん治療認定医
小児がん認定外科医
国外留学先
2019年9月~2022年3月 アメリカ マサチューセッツ総合病院 救急部・Emergency Medicine Network
メッセージ
私は、一般外科研修後、埼玉県立小児医療センター、日本赤十字社医療センターにて小児外科医として勤務した後、大学院に入学しました。大学院では、公共健康医学専攻 臨床疫学・経済学教室(康永秀生教授)にて主に医療ビッグデータを用いた臨床研究を従事し、医療ビッグデータに適した応用統計手法を学びました。
 ビッグデータ解析を経験しているうちに、ビッグデータ解析先進国であるアメリカにて研究をしてみたい、さらにオミクスデータを加えた解析、機械学習などを用いた解析にチャレンジしたいと思うようになり、2019年9月よりマサチューセッツ総合病院救急部のHasegawa Labに留学致しました。アメリカの大規模データベース(Kids’ Inpatient Database)を使った研究や網羅的オミクスデータ(例:genome, methylome, microRNAome, transcriptome, metabolome, microbiome [metagenome, metatranscriptome])を収集した大規模な前向きコホートを使って小児呼吸器・アレルギー疾患(例:小児喘息,細気管支炎)の研究を行いました。研究から得られた知見は、ただ小児喘息と細気管支炎の関係を解明するだけでなく、小児喘息のphenotypes・endotypes に応じた一次予防と治療戦略に貢献する重要な研究となると考えています。今後は、日本においてオミクスデータも含めた包括的なデータベースの構築、解析に取り組み、小児外科疾患の様々な疾患解明、治療の発展に尽くしていきたいと考えています。
小西 健一郎
小西 健一郎
現職
群馬県立小児医療センター一般外科
最終学歴・卒業年
2007年 聖マリアンナ医科大学医学部
2021年 東京大学大学院医学系研究科博士課程
資格
外科専門医
日本外科学会指導医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本周産期・新生児学会認定外科医
専門分野
小児外科
新生児外科
小児肝疾患
小児消化器疾患
コメント・ひとこと
患者様と御家族の為に全力を尽くします
国外留学先
2020年8月~2022年9月 シンシナティ小児病院 栄養消化器肝臓科 Bezerra研究室
メッセージ
私は、一般外科研修後、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センターで小児外科医として勤務しました。
その際の診療で、胆道閉鎖症診療・研究に貢献したいと考えました。
大学院に入学し、オキシステロールおよび胆汁酸を用いた胆道閉鎖症の臨床研究に従事し(久留米大学小児科・胆汁酸研究所)、2021年3月に学位を取得しました。
胆道閉鎖症研究を進める上で、トランスレーショナルリサーチの重要性を認識し、臨床面だけでなく基礎研究の知識の必要性を感じました。
2020年8月より、胆道閉鎖症研究で世界的に有名なシンシナティ小児病院 Bezerra研究室 に留学しました。胆管オルガノイド・線維芽細胞相互作用解析を起点として胆道閉鎖症の病態解明を試みました。
帰国後は、胆道閉鎖症におけるトランスレーショナルリサーチを更に進めております。

少しでも患者様の診療に貢献できる様、尽力したいと存じます。
石田 正統(故人)
石田 正統(故人)
教授・准教授在任期間
1971年7月*~1975年12月〈*小児外科診療科開設〉東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1941年 東京帝国大学医学部医学科
駿河 敬次郎(故人)
駿河 敬次郎(故人)
教授・准教授在任期間
1966~1986年 順天堂大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1944年9月 東京帝国大学医学部医学科
主な職歴
1944年陸軍短期軍医
1946年東京大学医学部第2外科副手
1948年賛育会病院外科部長
1959年米国Pittsburgh大学留学
1963年東京大学医学部外科学講師、順天堂大学医学部外科学講師
1966年順天堂大学医学部外科学客員教授
1968年順天堂大学医学部小児外科学教授
資格
日本小児外科学会名誉指導医
斉藤 純夫(故人)
斉藤 純夫(故人)
教授・准教授在任期間
1976年1月~1985年3月東京大学小児外科 教授
最終学歴・卒業年
1948年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1965年5月 東京大学医学部講師外来医長
1966年5月 東京大学医学部病棟医長
1971年 東京大学小児外科講師
1975年 東京大学小児外科助教授
1983年 東京大学小児外科教授
角田 昭夫
角田 昭夫
最終学歴・卒業年
1952年
澤口 重徳(故人)
澤口 重徳(故人)
教授・准教授在任期間
1977~1990年 筑波大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1954年 東京大学医学部
中條 俊夫
中條 俊夫
教授・准教授在任期間
1985年5月~1991年3月 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1957年 東京大学医学部医学科
1967年 東京大学大学院
主な職歴
1964年東京大学附属病院助手
1966年国立小児病院外科医員
1971年北里大学医学部外科(助教授→教授)
1977年国立小児病院外科医長
1985年東京大学小児外科教授
1991年神奈川県立がんセンター病院長、所長(センター長)
2013年学校法人青淵学園東都医療大学長
塙 正男(故人)
正男(故人)
最終学歴・卒業年
1959年 東京大学医学部
土田 嘉昭(故人)
土田 嘉昭(故人)
教授・准教授在任期間
1991年9月~1996年3月 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1961年 東京大学医学部
今泉 了彦
今泉 了彦
最終学歴・卒業年
1964年 東京大学医学部
冲永 功太(故人)
冲永 功太(故人)
教授・准教授在任期間
1979年~2005年 帝京大学医学部外科教授
最終学歴・卒業年
1966年 東京大学医学部
本名 敏郎(故人)
本名 敏郎(故人)
最終学歴・卒業年
1970年 東京大学医学部
牧野 駿一(故人)
牧野 駿一(故人)
最終学歴・卒業年
1970年
橋都 浩平
橋都 浩平
教授・准教授在任期間
1997年2月~2006年3月 東京大学小児外科教授
メッセージ
僕は1997年に日本赤十字社医療センター小児外科部長から東京大学医学部小児外科学教授になりました.そして最初にやった仕事が何かというと,友人の2人の教授と一緒に「東京大学医学部附属病院は法人化すべきである」という文章を作成して医学部教授会有志の署名を集め,それを当時の橋本内閣の行政改革会議に提出した事でした.いわばそれをするためにその2人の友人たちは僕が教授に就任するのを手ぐすね引いて待ち構えていたというわけです.東大病院の管轄官庁である文部省(当時)を無視して,東大医学部教授会の一部メンバーがこんな書類を提出したのですから,大変な騒ぎになり,医学部教授会でも,附属病院課長会でも僕たち3人は批判の矢面に立たされました.しかし結果として,その後東大病院は法人化され,いまだに不十分とは言っても,当時の東大病院から考えるとずいぶん患者指向の病院に変わったと思います.その点では,この時に提出した提言には意味があったのだと考えています.この時にはいざとなれば東大教授を辞める覚悟もしましたので,東大医学部教授在任最短記録を樹立するのではないかと半ば冗談半ば本気で考えていました.どんな人も人生に1度や2度は職を賭けて発言しなければならない場面に遭遇するはずです.その時に発言するかどうかでその人の価値は決まってしまうと僕はいつも若い人に伝えるようにしています

さてこの東大病院法人化の問題は,医学部教授会の委員会において検討される事になり,僕もさいわい辞任する事なくそのまま小児外科教授を続ける事になったわけですが,まずやらなければいけないと考えたのは,東大小児外科の臨床能力の改善でした.もちろんその頃の東大小児外科の臨床能力が著しく劣っているとは思いませんでしたが,それ以前に在籍した国立小児病院や日赤医療センターに較べるといささか物足りなく感じられたのです.とはいっても臨床能力というものは,医者の力だけで決まるわけではなく,看護師さんを初めとした他のスタッフの経験と力量,そして病院のマネージメント全体を反映していますのでその改善と言っても簡単ではありません.そこでまずできる事からと始めたのが,小児外科のすべての手術に僕が入るという事でした.鼠径ヘルニアの手術にまで教授が入る必要はないという考えももちろんあると思いますが,鼠径ヘルニアの手術は小児外科の基本中の基本です.そのひとつひとつの手技を洗練させなければ,他の難しい手術をうまく行う事はできません.たとえば縫合で重要なのは,使用する弯曲した針の曲率半径に会わせて手首を回転させて組織へのダメージを最小限にする事です.鼠径ヘルニアの手術であれば,それがうまくできなくても,外腹斜筋膜が避ける事はありません.しかし繊細な低出生体重児の腸管であれば,それができなければ,腸管壁が裂けたり縫合不全の原因になったりする可能性があります.ですから鼠径ヘルニアの手術の時からそれを身につけておきましょうという事なのです.これは退職するまでの9年間ずっと続ける事ができましたので,若い先生の教育には多少役立ったのではないかと思います.

研究面では発生と関連した研究を行いたいと考えました.小児外科において新生児外科と小児がんは大きなテーマです.しかし小児がんの治療が次第次第に化学療法中心になって行くのを感じていましたので,小児外科らしい研究テーマとして発生を取り入れたかったのです.当時大学院生の数が少なかったため,華々しい成果を挙げたとは言えませんが,フィラデルフィア小児病院との共同研究,東大教養学部の浅島教授の研究室との共同研究によって,いくつか面白い研究成果を出す事ができました.学問の世界では一般的な法則を特殊な条件に当てはめるという方向性と,特殊な条件で発見された法則を一般に敷衍できるか研究するという方向があります.小児外科は,外科学分野でも小児医学分野でも小さな範囲を占めるいわば特殊な領域ですが,そこで見つけられた事が,広い領域で利用可能となる場合が必ずあると思います.若い先生たちには,小児外科らしさとは何かと考えながら,研究のテーマを見つけて欲しいと思っています.
金子 道夫
金子 道夫
現職
公益財団法人茨城県総合検診協会
教授・准教授在任期間
2000~2010年 筑波大学臨床医学系小児外科教授
最終学歴・卒業年
1973年3月 東京大学医学部
主な職歴
1973年 東京大学医学部附属病院第2外科研修医
1974年 竹田綜合病院外科
1976年 東京大学医学部附属病院小児外科
1978年 日本赤十字社医療センター小児外科
1979年 国立小児病院外科
1980年 東京大学医学部附属病院小児外科
1981年 筑波大学臨床医学系講師
1990年 同助教授
2000年 同教授
2003年 筑波大学附属病院副病院長
2010年 茨城県病院事業管理者
2014年 茨城県総合健診協会会長
2020年 同参与
河原崎 秀雄(故人)
河原崎 秀雄(故人)
教授・准教授在任期間
1997~2001年 東京大学小児外科助教授
2001~2008年 自治医科大学移植外科教授
最終学歴・卒業年
1973年 東京大学医学部医学科
間 浩明(故人)
浩明(故人)
最終学歴・卒業年
1973年
平田 彰業
平田 彰業
現職
寿生病院
最終学歴・卒業年
1973年
横森 欣司
横森 欣司
教授・准教授在任期間
自治医科大学小児外科元教授
最終学歴・卒業年
1973年 東京大学医学部医学科
石田 和夫
石田 和夫
現職
三軒茶屋第一病院 小児外科、内科
最終学歴・卒業年
1974年 弘前大学医学部
仁科 孝子
仁科 孝子
現職
北原ライフサポートクリニック小児科・小児外科
最終学歴・卒業年
1974年 東京大学医学部卒業
職歴
東京大学第2外科で研修を行った後
1977年 東京大学小児外科入局(故 斉藤純夫元教授,故 土田嘉昭元教授にお世話になりました)
1981年 国立小児病院外科(現 成育医療センター:中條俊夫元教授にお世話になりました)
1983年 筑波大学臨床医学系小児外科講師(故 澤口重徳元教授にお世話になりました)
1988年 医学博士取得
1988年 帝京大学第2外科助教授(現在の准教授:故 沖永功太元教授にお世話になりました)
1989年 日本小児外科学会専門医取得
1993年 東京都立八王子小児病院外科医長→部長(故 北村享俊元院長にお世話になりました)
1994年 日本小児外科学会指導医取得
2010年 東京都立小児総合医療センター消化器科部長
2010年12月 北原ライフサポートクリニック小児科小児外科
松井 陽(故人)
松井 陽(故人)
最終学歴・卒業年
1975年 東京大学医学部
仲間 司
仲間
最終学歴・卒業年
1977年
岩中 督
岩中
現職
地方独立行政法人埼玉県立病院機構 理事長
教授・准教授在任期間
2006年~2015年 東京大学小児外科教授
最終学歴・卒業年
1978年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1979年12月 静岡県藤枝市立志太総合病院外科
1981年9月 東京大学医学部附属病院小児外科(病院医員)
1983年12月 国立小児病院外科(厚生技官)
1987年4月 東京大学医学部付属病院小児外科(文部教官助手)
1997年4月 埼玉県立小児医療センター外科科長
2006年8月 東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座小児外科学・小児腫瘍学分野教授
2015年4月 埼玉県立小児医療センター病院長
2017年4月 埼玉県病院事業管理者
2021年4月 地方独立行政法人埼玉県立病院機構理事長、現在に至る
メッセージ
それほど長くない在任期間で、小児医療センター長、専攻長、附属病院副病院長、東京大学評議員などを兼任し、また対外活動で日本小児外科学会理事長・会長、日本外科学会理事など多数担当し、さらに外保連やデータベース業務にも携わっていたため、東京大学小児外科学教室の運営に十分なエフォートが割けず、教室員特に若い教室員に十分臨床的なスキルを伝授する時間が取れなかったことは、大変残念であったし、申し訳ないと思っている。その一方で、小児医療センターの機能を増強するとともに、東大病院に小児内視鏡外科の礎を築くことができたことは満足している。在任中には、関連施設との連携をさらに濃厚にすべく、手術指導を含めすそ野を拡げる努力をし、その結果新たに山梨県立中央病院小児外科、埼玉医科大学小児外科、北里大学小児外科、愛育病院小児外科など、教室員を派遣できる施設を増やせたことは大変うれしく思っている。これから小児外科へ入局する方に対してのメッセージを下記に記します。
「東京大学小児外科は全国で有数の関連施設を擁する伝統ある教室で、それぞれ特徴のある関連施設で、様々な症例を経験できます。女性医師比率も高く、労務環境の整備、福利厚生などにも力を入れてきました。病める子供たちのために一緒に学びましょう。
国外留学先
平成6年10月~平成9年3月 米国オハイオ州 シンシナティ小児病院
メッセージ
40歳になってからの留学であったが、留学する機会をいただいた際に、スポンサーの米国小児がん学会と非常に良い契約を結ぶことができた。シンシナティを選んだ理由は、安全な街で家族と安心して暮らせること、ほとんど日本人家族がいないため米国生活を満喫できると思ったこと、Ethiconの内視鏡外科の大きなラボを修練と臨床研究に自由に使用できる契約が結べたこと、シンシナティ小児病院の当時の外科部長であったMoritz M Ziegler先生に、小児病院でラボを主宰する権利をいただいたこと、スポンサーの米国小児がん学会が準備してくれた自宅、車、生活費、研究費などの額と研究内容がうまく一致したこと、などであった。
自分で研究計画を立て、3か月ごとにしっかり長期休暇を取りながら、各タームで論文を1編ずつ完成させる目標を立て、ほぼ実現できた。経験の少ない若い時期の研究留学もそれなりに楽しいとは思うが、学位を取り、指導医を取ったうえで、よい条件で留学することの良さを実感できた。課題は、子供たちが小学校から中学校の時期と重なり、子供たちの将来に大きな影響を与えたことである。子供たちにとって、よい影響、悪い影響、いろいろあったと思っているが、怖くていまだに子供たちに聞いていない。意外に納得してくれているようではあるが…
堀 哲夫
哲夫
現職
土浦協同病院小児外科顧問
教授・准教授在任期間
2008~2009年 筑波大学附属病院小児外科病院教授
最終学歴・卒業年
1980年 浜松医科大学医学部医学科
2002年 博士(医学) 筑波大学
主な職歴
1980~1986年 浜松医科大学1外科 研修医、医員、助手
1981年 遠州病院外科 医員
1983年 静岡県立こども病院 外科研修医
1986~1988年 東京大学医学部 小児外科医員
1987年 埼玉県立小児医療センター 外科医員
1989年 筑波大学臨床医学系小児外科  講師、助教授
2004年 筑波大学大学院人間総合科学研究科 助教授、准教授
2008~2009年 筑波大学附属病院 病院教授
2009年 土浦協同病院小児外科 部長
2020年~ 土浦協同病院小児外科 顧問
国外留学先
1995年 ウプサラバイオメディカルセンター(スウェーデン)
    動物育種・遺伝学部門(Leif Andersson 教授) 客員研究員
    ※ヒト・ブタ比較遺伝子マップ作成、自然発症鎖肛ブタ家系における鎖肛遺伝子の解明
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本移植学会移植認定医
日本人間ドック・予防医療学会認定医
メッセージ
私は浜松医大5年生の臨床実習で1979年に小児外科医の河原崎秀雄先生にはじめてお会いしました。その時に小児外科や小児生体部分肝移植の魅力と夢を教えていただきました。私が東大小児外科に入局いたしましたのは中條俊夫先生が教授でいらした1986年11月です。1989年1月からは自然発症鎖肛ブタ家系を樹立した大川治夫先生のいらした筑波大学にお世話になることになりました。以後20年間小児外科、鎖肛ブタ、生体肝移植の臨床や研究に関わり、2009年2月に土浦協同病院において小児外科を立ち上げました。医者になってから40年以上一般外科、小児外科、肝臓移植に携わり恩師・同僚・医療スタッフ・多くの患者さん・ご家族とともに持続可能な外科・小児外科医療について考え経験させていただきました。よき師や仲間に恵まれたこと、先を恐れずに暗闇を突き進んだ結果は私にとりまして貴重な財産です。
2024年1月より介護老人保健施設に勤務しております。老健着任から9ヶ月が経過いたしました。高齢者の入所時には病歴を詳細にお聞きすることにしています。診察をしていくと、傷跡はずいぶん薄くなっていますが昔大きな手術(小児外科手術も含まれます)を受けた方にお目にかかることがあります。そして手術で頑張った時のこと、中には主治医の名前・回診時の言動まで覚えている入所者もいらっしゃいます。当時の外科医が目指していた最善とされる医療(手術)が何十年たっても結果を残し続けているので、その人の現在があるのではないでしょうか。私が小児外科医として必死に生きてきた時代は働き方改革という概念はなく,優れた医療器機、NICUやPICUがまだ充実していない時代でしたので,その時に経験した五感を活用せざるをえなかった全身管理は、言葉でうまく訴えることができない高齢者の診療にも役立つのではないかと考えております。
上井 義之
上井 義之
現職
かみい医院
最終学歴・卒業年
1982年 筑波大学医学専門学群
主な職歴
東京大学小児外科医局長・病棟医長
国立小児病院外科医員
日本赤十字社医療センター小児外科医員
帝京大学小児外科講師
町田市医師会 副会長
資格
日本小児外科学会指導医(名誉指導医)
メッセージ
手術バリバリの小児外科医は引退し、東京都町田市でクリニックを開業しております。
医師会理事として別の視点から医療の世界をみつめていますが、これまで小児外科医として経験してきたことが本当に役に立っています。今後、気管切開、胃瘻、中心静脈栄養等医ケア児の在宅診療を担う人材が必要になってきており。この分野への(NICU、PICUで活躍された)小児外科医の皆様のご協力が望まれます。
宇津木 忠仁
宇津木 忠仁
最終学歴・卒業年
1983年 山口大学医学部
主な職歴
埼玉県立小児医療センター外科
国立小児病院外科
亀田総合病院小児科
東京北社会保険病院小児科
伊東市民病院小児科
資格
小児科専門医
メッセージ
小児外科は小児固形腫瘍と先天性異常を得意とする臨床科です。先天性異常のベースには発生病理という基礎医学あります。発生過程の神様のいたずらが具象化したのが小児外科疾患です。小児外科という臨床の中には発生の神秘があります。臨床で感じた発生の不思議を大学で探究・研究してみましょう。
宇野 かおる
宇野 かおる
最終学歴・卒業年
1983年 熊本大学医学部
金森 豊
金森
現職
福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター特任教授(2023年4月~)
東邦大学小児外科客員教授(2024年4月~)
国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科臨床研究員(2023年4月~)
教授・准教授在任期間
2007~2011年 東京大学大学院医学系研究科生殖・加齢・発達医学専攻小児医学講座小児外科学准教授
最終学歴・卒業年
1984年 東京大学医学部医学科
1998年 東京大学大学院医学系研究科病因病理学
主な職歴
1988年 日本赤十字社医療センター小児外科
1997年 東京大学大学院医学系研究科生殖・加齢・発達医学専攻小児医学講座小児外科学助手・講師・准教授
2011年 国立研究開発法人国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部外科医長
2018年 国立研究開発法人国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科部長
国外留学先
1990年6月~11月 オーストラリアPrincess Alexandra Hospital Research Fellow
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本小児泌尿器科学会認定医
日本外科代謝栄養学会教育指導医
メッセージ
昨年国立成育医療研究センターを定年退官しましたが、これまでの小児外科医療に関わって来た経験を生かして、現在は若手の小児外科医の指導に当たっています。稀少疾患が多く、症例に対する治療方針の決定も容易でない症例が多いために、そのような疾患に対する治療を一緒に考えていければと考えています。
小室 広昭
小室 広昭
現職
0歳からの頭のかたちクリニック
教授・准教授在任期間
2011~2013年 東京大学大学院医学系小児外科学分野准教授
筑波大学臨床医学系小児外科元准教授
最終学歴・卒業年
1984年 東京大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門)
日本がん治療学会認定医
田中 潔
田中
現職
北里大学病院小児外科教授(2015年~)
最終学歴・卒業年
1984年 北海道大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本周産期新生児医学会認定外科医
国外留学先
1995年1月~1996年3月 アイルランド・ダブリン
Children's Research Centre, Our Lady's Hospital for Sick Children
尾花 和子
尾花 和子
現職
日本赤十字社医療センター 小児外科部長
教授・准教授在任期間
2018年1月~2022年3月 埼玉医科大学 医学部 小児外科 教授
最終学歴・卒業年
1986年 山口大学医学部 卒業
主な職歴
東京大学小児外科
埼玉県立小児医療センター外科
帝京大学外科
日本赤十字社医療センター小児外科
山梨県立中央病院小児外科
愛育病院小児外科
埼玉医科大学医学部小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
外科専門医
北野 良博
北野 良博
最終学歴・卒業年
1986年 東京大学医学部医学科
古村 眞
古村
現職
東京大学大学院医学系研究科特任教授(2020年~)
教授・准教授在任期間
2012~2020年 埼玉医科大学医学部小児外科教授
最終学歴・卒業年
1987年 帝京大学医学部医学科
主な職歴
1987年6月 帝京大学医学部附属病院第2外科研修医
1989年7月 国立小児病院外科レジデント医員
1996年10月 国立小児病院外科スタッフ
2002年 2月 東京大学医学部附属病院小児外科助手
2010年5月 東京大学医学部附属病院小児外科講
2012年10月 埼玉医科大学医学部教授(小児外科の診療・研究・教育及び肝臓疾患診療・研究に従事)
資格
がん治療認定医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
杉山 正彦
杉山 正彦
最終学歴・卒業年
1987年 浜松医科大学
資格
小児外科認定登録医
朝長 哲弥
朝長 哲弥
現職
相模台病院外科
最終学歴・卒業年
1987年 北里大学医学部
主な職歴
北里大学医学部外科
国立小児病院外科
東京大学小児外科
米国ネブラスカ州クレイトン大学外科
相模台病院外科
資格
外科専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日下 貴文
日下 貴文
最終学歴・卒業年
1988年 北海道大学医学部
資格
外科専門医
日本救急医学会専門医
メッセージ
他大学よりも比較的自由さがあると感じた
新井 真理
新井 真理
最終学歴・卒業年
1989年 信州大学医学部
国外留学先
1999年9月より1か月間 アメリカデンバー(Mother and Child Hospital at Presbyterian/St Lukes)シンシナティ
資格
日本小児外科学会指導医、 小児外科専門医、外科専門医
メッセージ
卒後10年目の1998年7月より埼玉県立小児医療センターに赴任し、1999年9月思いがけずデンバーのSteven S Rothenberg先生の元で腹腔鏡下手術を勉強させて頂く機会を得ることができました。噴門形成術+胃瘻造設術を約1時間で行う先生の手術をたくさん見せて頂いた経験は、腹腔鏡下手術に興味を持つきっかけとなり、その後の小児外科医人生に大きく影響しました。この経験がなければ今の私はなかったと思います。今まで私を支えてくださった全ての方々に感謝しております。
内田 広夫
内田 広夫
現職
名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学教授(2013年8月~)
最終学歴・卒業年
1989年 東京大学医学部医学科
2001年 東京大学大学院医学系研究科 生殖発達加齢医学専攻博士課程
主な職歴
1990年12月 財団法人竹田綜合病院外科医員
1993年6月 東京大学医学部附属病院小児外科医員
1994年4月自治医科大学一般外科・小児外科医員
2001年4月獨協医科大学越谷病院小児外科講師
2003年4月埼玉県立小児医療センター小児外科
2015年8月名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学教授
資格
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、日本外科学会指導医、外科専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、小児がん認定外科医
メッセージ
現在も、東大とは協働していろいろな研究を行っています。今後は大学の垣根を超えて、臨床、研究、教育すべての面で、人事交流も含めて横断的な協力関係を持てるようにしていきたいと思います。 よろしくお願いします。
後藤 圭吾
後藤 圭吾
最終学歴・卒業年
1989年 東京大学医学部
資格
小児外科認定登録医
外科専門医
仲西 博子
仲西 博子
最終学歴・卒業年
1989年
中原 さおり
中原 さおり
最終学歴・卒業年
1989年 筑波大学医学専門学群
2002年 東京大学大学院博士課程
主な職歴
1989年 東京大学医学部附属病院第二外科系研修医
1991年 東京船員保険病院外科
1993年 東京大学医学部附属病院小児外科
2002年 北里大学医学部附属病院外科
2006年 東京大学医学部附属病院小児外科
2008年 日本赤十字社医療センター小児外科
2015年〜2022年 同部長
2022年~現在 ホンジュラス自治大学教育病院小児外科 
国外留学先
1994年5月~12月 米国ニューヨークコロンビア大学小児外科  1995年1月~1997年4月 米国ニューヨークMemorial Sloan-Kettering Cancer Center
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
メッセージ
小児外科を選択するにあたっては、体力的にも精神的にも全く自信はありませんでした。ただ、やりたかったのは「小児外科」、はっきりしていました。自分のやりたいことをやるのが一番と思えてからは迷いませんでした。しかし、好きな仕事とはいえ楽しいことばかりではありません。自分の未熟さやふがいなさに心折れそうになったり、先輩や上司に理解してもらえず悔しい想いをしたり、患者さんにお叱りを頂いたり、患者さんの経過が思わしくなく不安にさいなまれたり。ただ、本当に窮地に立たされた時、本当に困った時には、必ず医局の先輩方が助けてくれました。大変ありがたいことでした。ある程度経験を積んでからは、後輩のこのような不安や困難を一緒に担ってやれる先輩になりたいと精進してきました。「小児外科」という分野は、まだまだ発展途上にあり、よくわかっていないことや治療の改善の余地がたくさんあります。どこまでやっても尽きることはありません。そして、何と言っても子供たちの笑顔。病気がよくなり体調がよくなると、子供は必ず機嫌がよくなります。仕事場でそんな笑顔に毎日接することができる職業はなかなかありません。やっぱり「小児外科」が好きなんですね。
伊東 充宏
伊東 充宏
現職
リバティこどもクリニック
最終学歴・卒業年
1990年 群馬大学医学部
主な職歴
1994-95年, 1996-99年, 2001-2年 東京大学小児外科
1995-96年 自治医科大学小児外科
1999-2001年 埼玉県立小児医療センター外科
2002-2015年 藤枝市立総合病院小児科
2016年1月12日リバティこどもクリニック 開院(http://www.libertycc.jp/)
メッセージ
 小児外科の仕事は、大学や小児病院の中にあるだけではありません。市中病院や個人医院、在宅にだって、たくさんの小児外科の仕事があります。
 小児科医としての時間の方が、小児外科医であった時間よりも長くなってしまいました。でも、何時までたっても、伊東の根っこは小児外科医です。
 生体肝移植から始まり、気が付けば静岡県の田舎の開業医になりました。小児科・小児外科を標榜しています。小児外科の患者さんは、決して多くはありませんが、ちょっとした外傷の処置や臍ヘルニアの指導、在宅患者の胃瘻や気管切開の処置、管理等、周りの小児科にはできない仕事もたくさんあります。

 本当にいろんなことをやってきました。他の先生方とは違って、研究やら学位には、全く興味も縁もなく、目の前の臨床だけを追いかけてきた27年でした。
 本当に好きなことをやってきました。今の仕事の基礎を作っていただいたのは、たくさんの小児外科の諸先輩方です。御指導いただきながら、小児外科の専門医になった途端に小児外科を離れてしまった伊東を今でも受け入れていただき、今でも御指導いただいています。大感謝です。

 取り留めのない文章になってしまいました。大学・小児病院以外の小児外科の世界は、面白いです。大学・小児病院の先生方には、未知の世界が広がっていると思います。ご興味のある方は、是非一度♪
坂元 純
坂元
最終学歴・卒業年
1990年 東京大学医学部
資格
小児外科専門医
外科専門医
山田 雄大
山田 雄大
最終学歴・卒業年
1990年
水田 耕一
水田 耕一
現職
埼玉県立小児医療センター移植センター長・移植外科科長
教授・准教授在任期間
2008~2019年 自治医科大学移植外科教授
最終学歴・卒業年
1991年 熊本大学医学部
1999年 東京大学大学院
主な職歴
1991年 東京大学外科系研修医
1992年 国保旭中央病院外科医員
1995年 東京大学小児外科医員
1999年 東京大学小児外科助手
2001年 自治医科大学小児外科・移植外科助手
2004年 自治医科大学移植外科講師
2008年 同准教授
2015年 同教授
資格
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
メッセージ
私は、医師5年目に東京大学での小児肝移植の立ち上げに関わることができ、現在のライフワークになっています。4年間の大学院研究では、目標に対する「情熱」と、最後まで実験をやり抜く「粘り強さ」を学ぶことができました。大学院での研究生活は、医師としてのキャリアだけでなく、人生においても皆さんの財産になります。歴史ある東京大学小児外科は、大学の派閥のない自由な雰囲気で、同門の先生方との繋がりの深い教室です。若い皆さんの入局を心からお待ちしております。
井尻 理恵子
井尻 理恵子
最終学歴・卒業年
1992年 東京大学医学部
江村 隆起
江村 隆起
現職
上尾中央総合病院小児外科 科長
教授・准教授在任期間
2019年~2023年 埼玉医科大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 北海道大学医学部
2001年 東京大学大学院医学系研究科
資格
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、外科専門医
国内留学先
1997年~98年 愛仁会 高槻病院 小児外科
留学関連メッセージ
私は平成8年、小児外科入局とともに大学院生になりました。研究テーマが見つからずダラダラと過ごす中、高槻病院へ国内留学の機会をいただき、平成9年から1年間の短期研修を行いました。高槻病院の小児外科では、当時、新進気鋭の小児外科医であった前田貢作先生のご指導の下で新生児・乳児外科手術、そして気管の手術など、見るもの初めてという手術を含め多くの手術を執刀させていただき、小児外科医としての充実感を初めて経験いたしました。関西弁を話さない私は、関東弁の先生といじられ続けましたが、関西での生活は驚きや発見の連続でもあり、研修時代の良い思い出となっています。そして平成10年から東京大学教養学部発生学教室において基礎研究に従事し学位を取得いたしました。その後、八王子小児病院、日本赤十字医療センターで研修し小児外科専門医を取得いたしましたが、小児外科の研修期間中、多くのチャンスに恵まれました。小児外科はキャリアパスを描き難い診療科ですが、東大小児外科は研修システムが整っていると思います。
田中 秀明
田中 秀明
現職
福島県立医科大学附属病院小児外科教授(2017年~)
教授・准教授在任期間
2014年~2016年 筑波大学医学医療系小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1992年 東京大学医学部医学科
主な職歴
1995年 東京大学医学部附属病院小児外科
2002年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver 、Transplantation Unit, Sydney, Australia
2004年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada
2006年 国立成育医療研究センター外科
2013年 筑波大学医学医療系小児外科
2017年 福島県立医科大学附属病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
小児がん認定外科医
メッセージ
私のこれまでを振り返ると、多くの素晴らしい恩師、同僚に恵まれていたと思います。東大病院や国立成育医療センター、筑波大学にてご指導いただいた諸先輩方のお陰で今の自分があり、心から感謝いたします。特に国立成育医療センターでは現慶応大学教授である黒田達夫先生からも小児外科以外に小児腎移植の御指導をいただくことができ、また臓器移植センター笠原群生先生からは最高峰の小児肝移植の技術を学ばせていただき、この時期の経験が自分の小児肝、腎移植の基盤になっています。
東大小児外科には素晴らしい関連施設が多数あり、充実した臨床トレーニングを受けられるとともに、努力次第でいくらでも論文業績を増やせると言えます。東大小児外科への入局を考える皆さんには、ぜひこのような素晴らしい人脈やチャンスをものにしながら、立派な小児外科医を目指してほしいと思います。

今年から赴任した福島県立医大の紹介を簡単にさせていただきます。年間手術数は250例前後ですが新生児は20数例あり、虫垂炎や鼠経ヘルニアが少ない分、major手術が満遍なくあり、若い先生は非常に密度の濃いトレーニングを受けることが可能です。小児腫瘍内科もactiveであり、全県から悪性固形腫瘍症例が集まってきます。今後は腹腔鏡や胸腔鏡下の術式も積極的に行っていきますが、難易度に応じて開腹操作を追加するなど、安全性、確実性を優先したhybrid手術を行う方針としています。また重要臓器を巻き込む悪性腫瘍に対しては、開腹もしくは鏡視(補助)下に加え顕微鏡下手技を組み合わせた、より綿密なアプローチを行う方針です。昨年末開設した新病棟内の総合周産期母子医療センターとこども医療センター、また近日中始動するPICUは県の中心的役割を担っています。今後小児の肝移植、腎移植も進めて参りたいと考えております。
今後とも東大小児外科同窓の皆様のご指導賜りますよう、お願い申し上げます。
国外留学先
2002~2004年 Royal Prince Alfred Hospital, Australian National Liver Transplantation Unit, Sydney, New South Wales, Australia
2004~2006年 London Health Sciences Centre, Multi-Organ Transplant Program, London, Ontario, Canada Canada
メッセージ
東大での生体肝移植第一例目から移植チームに加わったことがきっかけで、海外の脳死移植の現状を学び、さらに脳死ドナー、レシピエント手術のトレーニングを受けるべく留学の道を選びました。
オーストラリアへの留学先が決まったのは、何のつてもなく、一通のメールがきっかけです。Visiting fellowとして手術でも助手のみの時期が長くありましたが、次第に血管や胆管吻合を任されるようになりました。小児肝移植の際は優先して入らせてもらい、そこで出会ったDr. Albert Shunは肝移植、腎移植もできる小児外科医で、彼は私の目標となりました。病棟の業務や学会発表、論文の執筆などこなしているうちに努力が認められたのかもしれません。consultantの一人が以前トレーニングを受けたカナダのプログラムに強力な推薦状を書いてくれたお陰で、そこの二年間のfellowshipに入ることができました。そこではカナダ人のfellowと同等の臨床経験を得ることができ、給料ももらえました。移植前のICから始まり、自分が手術をし、退院の時に渡された感謝の言葉がかかれた手紙は、一生の宝物です。最終的には脳死ドナー手術は独立してできるようになり(医学生と二人でやったこともいい思い出)、肝レシピエントもconsultantの指導のもと、術者として豊富な経験を得ることができました。
この留学では一般小児外科としての経験は得られませんでした。しかし私がここで学んだことは、全くの知らない環境に行っても、真摯に仕事に向き合えば必ず周りから認められる、という自信です。このときの経験が、その後の私の原動力となっているといっても過言ではありません。
荒木 夕宇子
荒木 夕宇子
最終学歴・卒業年
1993年 東京大学医学部
高安 肇
高安
現職
北里大学病院小児外科講師
教授・准教授在任期間
筑波大学臨床医学系小児外科病院教授
最終学歴・卒業年
2002年 東京大学大学院医学研究科生殖発達加齢医学専攻
国外留学先
2005年7月から2007年6月 アイルランド・ダブリン・Our Lady’s Children’s Hospital
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
メッセージ
 私は、学位取得の後3年ほどして、アイルランドのダブリンに留学をさせていただきました。皆様もご存じPrem Puri教授のもと、横隔膜ヘルニアのラットモデルの研究に取り組み、数多くの小児外科国際学会で発表させていただき、留学生としては初めて、病院のラボを離れてTrinity Collegeというアイルランド最古の大学の動物学教室で高名な科学者から実験を教わることも出来ました。小児がんの研究で学位を取りましたので、その続きを、と考えていたのですが、奨学金の関係で横隔膜ヘルニアの研究がMustとなりました。結局は小児がんの研究で培った知識とテクニックが大いに役立ちました。筑波大学でも横隔膜ヘルニアモデルの研究を継続出来ており、感謝しています。
 わたしの場合は、幸運なことに日本人小児外科医の先輩方が道を築き、ボスやラボ、スタッフも日本人に慣れている留学先でした。阪大、順天堂、聖マリアンナの先生方もご一緒で「留学仲間」にも恵まれました。ボス自身が「短期間なので研究の質は超一流で無くて良いから出来るだけ多くの発表と論文執筆を英語で経験しなさい」と明確な目標を与えてくださったのも良かったです。
 留学に際しては、英語力、研究能力はある程度あれば心配はいらないと思いますが、留学先の国、職場、ボスの様子、経済事情、教育事情なども十分に調査をされることをお勧めします。今はインターネットで色々なことが分かります。現地の日本人のブログを読み、グーグルマップやグーグルアースでその地を訪れることも可能です。そして、留学経験のある先輩から「生の情報」を得ておくことが大事だと思います。日本の良さを知るためにも、自分の世界観や人生観を広げるためにも、家族の幸せのためにも、是非、留学を考えてみられることをお勧めします。
寺脇 幹
寺脇
現職
深谷赤十字病院小児外科
最終学歴・卒業年
1993年 東京大学医学部
2005年 東京大学大学院医学系研究科
国外留学先
2007年7月〜2009年4月 スウェーデン・カロリンスカ研究所
資格
小児外科専門医
外科専門医
メッセージ
私はこれまで、一般外科は竹田綜合病院(会津若松市)、小児外科は東大病院以外に、日赤医療センター(渋谷区)、国立成育医療研究センター病院(世田谷区) 、埼玉医科大学病院(埼玉県毛呂山町)という、それぞれ特徴のある施設で勉強させていただきました。大学院の研究室は分子生物学の手法を学ぶために基礎系(東大医学部生化学)を選び、留学先もそれに関連した研究室(カロリンスカ研究所)で、神経芽腫に対するプロスタグランジン・ロイコトリエンの影響を研究しました。期間の制約のある状況で成果を上げることの難しさを実感するともに、異文化を知ることで日本の良いところ悪いところを再認識することもできたと思っています。

外科の分野の中でもまだまだ分からないことのたくさんある小児外科は、臨床・研究ともに魅力にあふれた分野だと思います。多くの方々が興味を持ってくれることを期待します。
田中 水緒
田中 水緒
現職
神奈川県立こども医療センター病理診断科部長
最終学歴・卒業年
1994年 山梨医科大学
主な職歴
1994年―1996年 東京大学外科系研修
1996年―1998年 社会保険中央病院外科医員
1998年―2000年 日本赤十字社医療センター小児外科医員
2003年―2005年 神奈川県立こども医療センター病理科レジデント
2005年―現在   神奈川県立こども医療センター病理診断科医長
メッセージ
大学院時代に神奈川県立こども医療センターの病理科に来て、そのまま現在にいたっております。
小児外科でお仕事をさせていただいていたときは、多くの先生方に熱心にご指導いただき、お世話になりました。小児外科医としてご恩返しができないのは、申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、今の自分の立場から小児医療に微力ながら貢献できればと考えております。
現在は特に先天性の肺疾患と小児腫瘍の診断を中心に研究活動をしています。これらに限らず、小児疾患全般の診断で、お手伝いできそうなことがあればいつでもご連絡ください。また、病理の研修や、研究や論文作成などご相談いただければ可能な範囲でぜひお手伝いさせていただきたいと思います。
東大小児外科で御縁のある先生方とお仕事を御一緒できる機会があれば、大変うれしくおもいます。どうぞよろしくお願いいたします。
田原 和典
田原 和典
現職
粕壁東クリニック
教授・准教授在任期間
2012~2014年 獨協医科大学 越谷病院小児外科准教授
最終学歴・卒業年
東京大学大学院医学系研究科生殖発達加齢医学専攻博士課程修了
主な職歴
1998年 自治医科大学附属病院小児外科医員
2003年 ドイツ・ボン大学外科リサーチフェロー
2005年 獨協医科大学越谷病院小児外科講師
2012年 獨協医科大学越谷病院小児外科准教授
2014年 国立成育医療研究センター外科スタッフ医員
2020年 熊本赤十字病院小児外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
国外留学先
2003年5月〜2005年2月 ドイツ・ボン大学医学部 外科
メッセージ
東大小児外科への入局を考える方へ
東大小児外科は、情熱を持った若い先生達にいつでも門戸を開いています。
病気で辛い思いをしている子供達に、笑顔や明るい未来を取り戻すサポートを、我々と一緒にやりましょう。
西 明
西
現職
群馬県立小児医療センター 一般外科部長
最終学歴・卒業年
1994年 東京大学医学部
主な職歴
2000年~ 自治医科大学小児外科
2003年~ 埼玉県立小児医療センター外科
2005年~ 群馬県立小児医療センター外科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
がん治療認定医
日本小児血液がん学会認定外科医
周産期新生児学会認定外科医
メッセージ
群馬県唯一の小児外科認定施設で、県内、埼玉北部からの広い範囲からの患児を受け入れています。疾患レパートリーも広く、いろいろな経験がつめます。また他大学医局からの研修も受け入れているので交流関係が拡がります。
病棟の職員もとてもよく動いてくれるので働きやすいです。
都内に比べると交通網やおしゃれなお店などが少し足りなめなのですが、住環境はとてもいいですよ。
ぜひ群馬の自然に触れつつ、他大学の文化にも触れつつ、一緒に忙しく働きませんか?元気のいい若者をお待ちしています。
吉野 浩之
吉野 浩之
現職
群馬大学共同教育学部特別支援教育講座教授
最終学歴・卒業年
1994年 信州大学医学部(医学系研究科生殖発達加齢医学専攻)
資格・専門医など
日本外科学会認定医
学会活動
日本栄養治療学会 学術評議員
PEG・在宅医療学会 評議員
日本小児在宅医療学会 評議員
日本発達障害学会 代議員 
所属学会
日本外科学会
日本小児外科学会
日本栄養治療学会
PEG・在宅医療学会
日本特殊教育学会
日本発達障害学会
日本小児在宅医療学会
江上 聡
江上
現職
公益財団法人群馬慈恵会 松井田病院
最終学歴・卒業年
1995年 東海大学医学部医学科
主な職歴
日本医科大学 第1外科
東京大学 小児外科
都立八王子小児病院 外科
自治医科大学 小児外科・移植外科
西方病院外科
総合診療部など
メッセージ
外科医を目指し、臓器別になるのが嫌で小児外科に道を決めました。 最終的には移植という特殊診療に辿り着きましたが、小児外科は全般的に一部分の医療知識にとどまらず小児科、成人外科、感染症などなど必要となる知識はかなり幅広く勉強できたなあと感じています。 東京大学小児外科はとても面倒見のいい先輩たちがたくさんいて、誰にでも居場所のある医局です。 医者としての志を持つ青年医師の方々、私のような人間でも面倒を見てもらえる東京大学小児外科にぜひいらしていただき、大きく楽しく羽ばたいてください。
川嶋 寛
川嶋
現職
埼玉県立小児医療センター小児外科科長(副部長)
最終学歴・卒業年
1995年 埼玉医科大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科部門)
小児がん認定外科医
メッセージ
平成28年12月にさいたま新都心に移転し、新しい病院になりました。当院は316床の小児専門病院で、総合周産期母子医療センター(NICU60床)、小児救命救急センター、小児移植センター、災害拠点病院、小児集中治療室(PICU14床、HCU20床)などの機能を有しております。小児外科は約700例の症例の手術を行っております。内視鏡手術は約300~400例に行っております。新病院では内視鏡手術室が2部屋、移動式の内視鏡手術トロリーが2台と内視鏡手術のトレーニングを行う環境としては申し分ありません。当院で内視鏡手術のトレーニングを受け、内視鏡外科学会の技術認定医を多くの先生に取得していただいております。多くの若い先生に研修に来ていただける環境も整っております。元気なやる気のある先生方をお待ちしております。
田中 由紀子
田中 由紀子
最終学歴・卒業年
1995年 信州大学医学部
大澤 一記
大澤 一記
現職
和敬労働衛生コンサルタント事務所
最終学歴・卒業年
1996年 東京大学医学部
小高 哲郎
小高 哲郎
現職
あきるの杜 きずなクリニック
最終学歴・卒業年
1998年 東京大学医学部
資格
小児外科専門医
外科専門医
田中 裕次郎
田中 裕次郎
現職
埼玉医科大学小児外科教授(2020年~)
教授・准教授在任期間
2016~2019年 名古屋大学小児外科准教授
最終学歴・卒業年
1997年 東京大学医学部医学科
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定
小児がん認定外科医
藤代 準
藤代
(ふじしろ じゅん)
現職
東京大学小児外科教授
学部卒業年(大学院卒業年)
1997年(2007年)
出身大学(卒業大学院)
東京大学医学部医学科(東京大学大学院医学系研究科)
資格,専門医など
外科専門医、日本外科学会指導医
小児外科専門医、日本小児外科学会指導医
小児がん認定外科医、日本小児泌尿器科学会専門医
がん治療認定医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科)
小児救急医学会 SIメンバー
学会活動
日本小児外科学会 評議員
日本外科学会 評議員
日本小児泌尿器科学会 評議員
日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会 代表世話人
東京小児外科研究会 幹事世話人、事務局長
日本小児救急医学会 代議員
日本膵・胆管合流異常症研究会 世話人
日本胆道閉鎖症研究会 幹事
日本小児血液・がん学会 評議員
日本内視鏡外科学会 評議員
所属学会
日本外科学会、日本小児外科学会、日本小児泌尿器科学会、日本周産期・新生児医学会、日本内視鏡外科学会、日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児救急医学会、日本臨床外科学会
PAPS (Pacific Association of Pediatric Surgeons) member
IPEG (International Pediatric Endosurgery Group) member
専門分野
小児外科、肝胆道疾患、小児泌尿器、内視鏡手術
メールアドレス
FUJISHIROJ-PSU@h.u-tokyo.ac.jp
国外留学先
2006年6月~2008年4月 ドイツ ボン大学 実験治療センター(House of Experimental Therapy, University of Bonn, Germany)
留学関連メッセージ
大学院生時代にご指導いただいた自治医科大学臓器置換研究部の小林英司教授(現 東京慈恵会医科大学 産学連携講座 腎臓再生医学講座)のご紹介で、2006年から約2年間ドイツのボン大学に留学する機会を得ました。大学院時代の研究テーマであった臓器移植、特に小腸移植の研究を発展させる形で、小腸移植におけるグラフト筋層での炎症・免疫反応の研究に携わり、最終的にはAmerican Journal of Transplantation誌にpublishすることができました。
留学を通じて印象的であったのは、ボンでは研究者はゆとりを持って研究していたことでした。その一方で、各人が主体性を持って研究する姿勢は見習うところが多く、またドイツでは(大学院生ではなく)医学生が一定期間研究に参加し、戦力としてラボの実験を支えていました。
妻と3歳の娘、1歳の息子を連れての留学でしたか、幸いなことに隣人やドイツ人のママ友に恵まれ、家族全員ホームシックになることもなく楽しい時を過ごしました。当時はEuro高に支えられヨーロッパにゆとりがあり、外国人にも寛容であったことが幸いしたと思います。
留学中の研究自体は現在の仕事には直接は関係しませんが、異文化の中で研究し生活するという経験から多くのことを学び、現在の仕事に生きています。帰国後は留学中に受けた優しさを返すべく、海外からの見学者は歓迎するように心がけています。
当時とは社会情勢も異なり海外留学も容易ではなくなっていますが、機会があればぜひ海外留学にチャレンジしてください。東京大学小児外科では教室員の海外留学を応援しています。
檜 顕成
顕成
現職
ひのきホームケアクリニック院長(2024年6月~)
名古屋大学大学院小児外科学特任教授(2024年4月~)
最終学歴・卒業年
1998年 埼玉医科大学医学部医学科
主な職歴
1998年 埼玉医大第二外科・小児外科
2007年 Temple University School of Medicine, the Cardiovascular Research Center  Postdoctoral Fellow
2010年 防衛医科大学校病院外科3助教・指定講師
2015年 名古屋大学小児外科助教、病院講師
2016年 東京大学小児外科助教・講師
2020年 名古屋大学大学院医学系研究科希少性難治性がん解析研究講座特任教授
2022年 埼玉医科大学小児外科客員教授
2023年 名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学特任教授
資格
外科専門医
日本外科学会指導医
日本小児外科学会指導医
小児外科認定登録医
日本がん治療認定医
日本外科感染症学会ICD認定医
石田 文孝
石田 文孝
最終学歴・卒業年
1999年 秋田大学 医学部
資格
外科専門医
石丸 哲也
石丸 哲也
現職
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 小児外科系専門診療部 小児外科診療部長(2023年4月~)
最終学歴・卒業年
1999年 北海道大学医学部
2012年 東京大学大学院医学系研究科
主な職歴
1999年 東京大学医学部附属病院
2000年 虎の門病院,竹田綜合病院
2003年 都立墨東病院,東京大学医学部附属病院
2005年 埼玉県立小児医療センター
2008年 東京大学医学部附属病院
2017年 埼玉県立小児医療センター
2022年 国立成育医療研究センター
資格
小児外科専門医・日本小児外科学会指導医
外科専門医・日本外科学会指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(小児外科領域)
日本周産期・新生児医学会 認定外科医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本小児血液・がん学会 小児がん認定外科医
日本臨床栄養代謝学会認定医
メッセージ
国立成育医療研究センターは、臨床、研究、教育それぞれの分野でトップランナーを目指した国内唯一の小児に特化したナショナルセンターで、全国でも有数の外科症例数を誇り、また難治性疾患を多く取り扱っています。小児外科を専攻するあらゆる年代の医師にとって貴重な経験を積める数少ない病院です。肝移植や胎児治療などの先端的な医療も研修可能です。研究も、併設している研究所とともに基礎的な研究を行うことや、臨床研究に取り組むことも可能で、いくつかの研究が同時進行しています。東京大学小児外科から常時数名の研修医師が派遣されて研修をしています。
佐藤 かおり
佐藤 かおり
最終学歴・卒業年
1999年 群馬大学 医学部
資格
小児外科専門医
外科専門医
鈴木 完
鈴木
現職
獨協医科大学病院小児外科診療部長(獨協医科大学上部消化管外科学講座・学内准教授)(2021年4月~)
最終学歴・卒業年
1999年 群馬大学医学部医学科
2010年 東京大学大学院医学系研究科
主な職歴
東京大学医学部附属病院
都立八王子小児病院
群馬県立小児医療センター
埼玉県立小児医療センター
獨協医科大学病院
資格
外科専門医
日本外科学会指導医
小児外科専門医
日本小児外科学会指導医
日本周産期新生児学会認定外科医
日本小児血液がん学会認定外科医
日本小児泌尿器科学会認定医
メッセージ
獨協医科大学病院は栃木県の壬生町という場所にあり、「森の中の病院」で自然豊かなところです。宇都宮は比較的近いのでそんなに不便ではありません。栃木県は、こども医療センターは2施設しかありません。そのため、手術件数は250件程度ですが新生児疾患は20例程度あり、悪性固形腫瘍、肝胆道疾患も含めだいたいの小児外科疾患は経験できます。また、救命救急センターのアクティビティーが高く、外傷の症例も年1,2例はあります。都会の暮らしに疲れた先生、ちょっと地方で1~2年研修してもいいかな?と思われる先生、よろしければご相談ください。
渡邊 美穂
渡邊 美穂
現職
大阪大学小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
1999年(2011年 / 2015年)
出身大学(卒業大学院)
筑波大学医学専門学群(筑波大学大学院人間総合科学科 博士課程/ペンシルベニア大学大学院 医療倫理学 修士課程)
資格
外科専門医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
米国ECFMG
米国外傷認定医
専門分野
一般小児外科
胎児治療
胎児再生医療
新生児外科疾患
直腸肛門奇形・消化管疾患
血管腫・リンパ管腫
コメント・ひとこと
確実で丁寧な医療を真摯な姿勢で提供します。 世界から認められる仕事に挑戦し続けます。
国外留学先
2007年9月―2014年6月 米国 フィラデルフィア小児病院 小児外科・胎児外科 (研究留学)
2014年7月―2016年8月 米国 シンシナティ小児病院 小児外科・胎児外科・血管腫血管奇形クリニック(臨床留学)
メッセージ
私は、筑波大学での外科・小児外科レジデントを終了し、大学院生の初年度に渡米し、9年間のアメリカ留学を経験いたしました。留学の目的は①自分の興味のある分野の研究を行う事、②研究―臨床における自分のSubspecialtyを作る事、③世界のスタンダードを体験する事でした。日本では馴染みの無かった胎児治療・胎児外科を今後のSubspecialtyにしたいと思い立ち、以降紆余曲折しながら、フィラデルフィア小児病院における7年間の胎児研究生活と、シンシナティ小児病院における2年間の小児外科・胎児外科の臨床生活を送りました。
 もちろん良い事・楽しい事ばかりではありませんでしたが、全米のTop rankingの小児病院に所属し、世界のOpinion leaderとして活躍する先生方の下で働けた事は、本当に運が良く、日本にいただけでは味わうのが難しかっただろう事、①自分の研究が次世代治療になるかもしれないという大きな夢を見られる、②臨床エビデンスを作る行程を体験できる、③様々な分野の最新情報やチャンスが手に入りやすい、④アメリカが求めるProfessionalとしての外科医教育を知る、⑤多様な価値観やBackgroundを持つ人と一緒に働いて結果を出す などの経験により、私の中の小児外科・小児外科医のスタンダードと物事の価値観は大きく変わりました。
 現在の留学は、ある程度のリスクを背負う必要があります。以前よりも主体的に目的をもって留学先を見つける必要があるでしょう。そうそううまく行かないので泣きそうになる事がたくさんあります。でも、日本の小児外科医の今後の発展を考えたときに、Systemの整った環境で育った海外の小児外科医から学ぶ意義は大きい気がします。
大谷 祐之
大谷 祐之
現職
富家病院
最終学歴・卒業年
2000年 東京医科大学 医学部 卒業
鈴木 純子
鈴木 純子
現職
東京警察病院外科副部長
最終学歴・卒業年
2000年 信州大学医学部
2010年 順天堂大学大学院医学研究科博士課程
資格
外科専門医
日本乳癌学会乳腺専門医・指導医
がん治療認定医
星野 論子
星野 論子
(ほしの のりこ)
現職
東京大学小児外科特任臨床医
学部卒業年(大学院卒業年)
2001年(2016年3月)
出身大学(卒業大学院)
筑波大学医学専門学群(東京大学大学院医学系研究科)
資格,専門医など
外科専門医
専門分野
小児外科、腫瘍
メールアドレス
HOSHINON-PSU@h.u-tokyo.ac.jp
畑中 玲
畑中
最終学歴・卒業年
2002年 東京大学医学部
資格
小児外科専門医
外科専門医
吉田 真理子
吉田 真理子
(よしだ まりこ)
現職
東京大学小児外科講師
学部卒業年(大学院卒業年)
2002年(2014年)
出身大学(卒業大学院)
東京大学医学部医学科(東京大学大学院医学系研究科)
資格,専門医など
日本小児外科学会指導医、小児外科専門医、外科専門医 
専門分野
小児外科一般
メールアドレス
yoshidama-psu@h.u-tokyo.ac.jp
コメント・ひとこと
常に患者さんとご家族にとって最善の小児外科医療と分かりやすい説明を提供できるよう努めます。
一城 千都絵
一城 千都絵
現職
小児科クリニック複数在籍
最終学歴・卒業年
2003年 杏林大学医学部医学科
2009年 順天堂大学大学院
資格
小児外科専門医、外科専門医、PALS provider、マンモグラフィー読影医(精度管理委員会)
専門分野
小児外科全般
高澤 慎也
髙澤 慎也
(たかざわ しんや)
現職
東京大学小児外科 講師、医局長
学部卒業年(大学院卒業年)
2005年(2016年)
出身大学(卒業大学院)
東京医科大学医学部医学科(東京大学大学院医学系研究科)
資格,専門医など
外科専門医 日本外科学会指導医
小児外科専門医 日本小児外科学会指導医
日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科) 日本小児泌尿器科学会専門医
日本周産期・新生児医学会認定外科医 がん治療認定医 小児がん認定外科医 臨床分子栄養医学研究会認定医
da Vinci Certificate取得
学会活動
日本小児外科学会 評議員
日本小児外科学会 ガイドライン委員会 委員
日本小児外科学会 悪性腫瘍委員会 東京地区センター幹事
日本周産期・新生児医学会 施設認定委員会幹事
日本小児外科学会 小児外科U45ワーキンググループ委員
International Pediatric Endosurgery Group : IPEG  Education Committee
日本小児外科学会 ロボット支援手術検討委員会委員
受賞
2020年 小児栄養消化器肝臓学会 優秀演題賞
2019年 日本コンピュータ外科学会 論文賞(医学賞)
2017年 日本小児泌尿器科学会 ベストポスター賞
専門分野
小児内視鏡外科手術、便秘治療、栄養・食事療法
趣味
キャンプ、薪割り、畑仕事、マクロビ
コメント・ひとこと
その子に適した治療をご両親と一緒に考えていきます。
メールアドレス
takazawas-psu@h.u-tokyo.ac.jp
国外留学先
2015年10月から1か月 Intuitive Surgical Inc. (CA, USA) にてインターンシップ
留学関連メッセージ
私は大学院生の時に東京大学大学院工学系研究科の光石杉田研究室との医工連携研究を行い、多自由度を持つ細径持針器の開発や乳児や新生児のサイズの胸腔鏡手術シミュレーターの開発に携わりました。医療機器開発への興味が高じ、当時東大で始まったばかりのバイオデザインのプログラムに応募し、その一環として、手術ロボットda Vinci surgical systemを製造販売しているIntuitive Surgical Inc. (CA, USA)で1か月間のインターンシップをする機会を得ました。
臨床でも研究でもなく、医師としては異質な留学経験ではありますが、手術ロボット企業の内情を知ることは、自分にとっては非常に刺激的で、充実した日々を送ることができました。インターンシップといっても、仕事を体験するというよりは、セールス担当の若手社員向けの研修を一緒に受けて、製品のことを詳しく学んだり、操作法を覚えたり、工場を見学したり、役員の人達と面談するといった日々でした。空いた時間には、シミュレーターを自由に使えたので、すべての種目で高得点がでるまでやりこみました。
当時米国ではいくつかの小児病院でda Vinci手術が行われており、実際にロサンゼルス小児病院の小児泌尿器科でのロボット手術を見学させていただきました。しかし、米国と日本のデバイスラグは10年という話の通り、その後の日本で小児ロボット手術はなかなか普及せず、7年経った今でも、私自身は臨床でロボット手術はしていません。留学は、一足先に未来を覗きに行く、という側面があると思います。その経験が、直接臨床に役立つのはいよいよこれからの話なのですが、間接的に私の考え方や行動に大きな影響を与えたと感じています。若い皆さんには、積極的に未来の世界を覗きに行ってもらいたいと思います。
高橋 正貴
高橋 正貴
現職
東邦大学医療センター大森病院小児医療センター小児外科准教授(2023年4月~)
最終学歴・卒業年
2005年 山形大学医学部医学科
2020年 東京大学大学院医学系研究科博士課程
主な職歴
2005年 横須賀共済病院初期研修医
2006年 東京医科歯科大学初期研修医
2007-2009年 横須賀共済病院外科後期研修医
2010年 東京大学小児外科
2011~2015年 国立成育医療研究センター外科
2015年 東京大学小児外科
2016-2020年 東京大学大学院
2020~2022年 国立成育医療研究センター外科
2022~2023年 日本赤十字社医療センター小児外科
資格
日本外科学会指導医
小児外科専門医
がん治療認定医
小児がん認定外科医
新生児外科認定医
メッセージ
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」とは思っています。
武山 絵里子
武山 絵里子
(たけやま えりこ)
現職
東京大学大学院4年
学部卒業年(大学院卒業年)
2006年
出身大学(卒業大学院)
聖マリアンナ医科大学
資格,専門医など
外科専門医
専門分野
小児外科 在宅医療
渡辺 栄一郎
渡辺 栄一郎
現職
北里大学小児外科
出身大学・卒業年
2006年 秋田大学医学部医学科
2019年 東京大学大学院医学研究科
資格,専門医など
外科専門医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
がん治療認定医
小児がん認定外科医
専門分野
小児外科・消化器外科領域全般、免疫学、腸内細菌学、プロテオミクス
コメント・ひとこと
温故知新、感謝する心を大切にしています
趣味
日本文化、尺八演奏、虚無僧、篠笛演奏、古典文学、哲学史、歴史散策、神社仏閣巡り、歩くこと
小西 健一郎
小西 健一郎
現職
群馬県立小児医療センター一般外科
最終学歴・卒業年
2007年 聖マリアンナ医科大学医学部
2021年 東京大学大学院医学系研究科博士課程
資格
外科専門医
日本外科学会指導医
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本周産期・新生児学会認定外科医
専門分野
小児外科
新生児外科
小児肝疾患
小児消化器疾患
コメント・ひとこと
患者様と御家族の為に全力を尽くします
国外留学先
2020年8月~2022年9月 シンシナティ小児病院 栄養消化器肝臓科 Bezerra研究室
メッセージ
私は、一般外科研修後、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センターで小児外科医として勤務しました。
その際の診療で、胆道閉鎖症診療・研究に貢献したいと考えました。
大学院に入学し、オキシステロールおよび胆汁酸を用いた胆道閉鎖症の臨床研究に従事し(久留米大学小児科・胆汁酸研究所)、2021年3月に学位を取得しました。
胆道閉鎖症研究を進める上で、トランスレーショナルリサーチの重要性を認識し、臨床面だけでなく基礎研究の知識の必要性を感じました。
2020年8月より、胆道閉鎖症研究で世界的に有名なシンシナティ小児病院 Bezerra研究室 に留学しました。胆管オルガノイド・線維芽細胞相互作用解析を起点として胆道閉鎖症の病態解明を試みました。
帰国後は、胆道閉鎖症におけるトランスレーショナルリサーチを更に進めております。

少しでも患者様の診療に貢献できる様、尽力したいと存じます。
出家 亨一
出家 亨一
現職
埼玉県立小児医療センター小児外科
最終学歴・卒業年
2007年 群馬大学医学部医学科
2019年 医学博士取得
資格
日本小児外科学会指導医
小児外科専門医
日本外科学会指導医
外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定
日本周産期・新生児学会認定外科医
がん治療認定医
専門分野
一般小児外科
小児内視鏡外
コメント・ひとこと
患者さんやご家族が安心して治療を受けられるよう日々努めてまいります
趣味
バスケットボール
鈴木 啓介
鈴木 啓介
現職
埼玉医科大学小児外科
最終学歴・卒業年
2008年 東京大学医学部
資格
日本小児外科学会指導医 小児外科専門医
外科専門医
日本周産期・新生児医学会認定外科医
竹添 豊志子
竹添 豊志子
現職
埼玉県立小児医療センター小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2008年(2022年)
出身大学(卒業大学院)
昭和大学(東京大学大学院)
資格,専門医など
外科専門医
小児外科専門医
専門分野
小児外科一般
栄養学
コメント,ひとこと
丁寧できめ細やかな医療を医師と母の視点で提供したいと思ってます。
藤雄木 亨真
藤雄木 亨真
現職
国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2008年
出身大学(卒業大学院)
埼玉医科大学医学部
資格
外科専門
医小児外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定
がん治療認定医
小児がん認定外科医
国外留学先
2019年9月~2022年3月 アメリカ マサチューセッツ総合病院 救急部・Emergency Medicine Network
メッセージ
私は、一般外科研修後、埼玉県立小児医療センター、日本赤十字社医療センターにて小児外科医として勤務した後、大学院に入学しました。大学院では、公共健康医学専攻 臨床疫学・経済学教室(康永秀生教授)にて主に医療ビッグデータを用いた臨床研究を従事し、医療ビッグデータに適した応用統計手法を学びました。
 ビッグデータ解析を経験しているうちに、ビッグデータ解析先進国であるアメリカにて研究をしてみたい、さらにオミクスデータを加えた解析、機械学習などを用いた解析にチャレンジしたいと思うようになり、2019年9月よりマサチューセッツ総合病院救急部のHasegawa Labに留学致しました。アメリカの大規模データベース(Kids’ Inpatient Database)を使った研究や網羅的オミクスデータ(例:genome, methylome, microRNAome, transcriptome, metabolome, microbiome [metagenome, metatranscriptome])を収集した大規模な前向きコホートを使って小児呼吸器・アレルギー疾患(例:小児喘息,細気管支炎)の研究を行いました。研究から得られた知見は、ただ小児喘息と細気管支炎の関係を解明するだけでなく、小児喘息のphenotypes・endotypes に応じた一次予防と治療戦略に貢献する重要な研究となると考えています。今後は、日本においてオミクスデータも含めた包括的なデータベースの構築、解析に取り組み、小児外科疾患の様々な疾患解明、治療の発展に尽くしていきたいと考えています。
宮川 亨平
宮川 亨平
最終学歴・卒業年
2008年 東京大学医学部
天野 日出
天野 日出
最終学歴・卒業年
2009年 東京大学医学部医学科
2020年 同大学院医学系研究科
資格
外科専門医、小児外科専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、がん治療認定医
専門分野
小児外科、内視鏡外科
柿原 知
柿原
(かきはら とも)
現職
東京大学小児外科 助教
学部卒業年(大学院卒業年)
2009年(2024年)
出身大学(卒業大学院)
群馬大学(東京大学大学院)
資格,専門医など
外科専門医、小児外科専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科)
学会活動
日本外科学会、日本小児外科学会、日本内視鏡外科学会、日本周産期・新生児学会
専門分野
内視鏡外科、新生児外科、腸内細菌叢研究、プロテオーム解析研究
趣味
食べ歩き、旅行
コメント・ひとこと
お子様、ご両親に心から寄り添える医療を目指します
何かありましたらお気軽にお声かけください
加藤 怜子
加藤 怜子
現職
大阪公立大学医学部附属病院
最終学歴・卒業年
2009年 大阪市立大学 医学部 卒業
資格
小児外科専門医
外科専門医
高見 尚平
高見 尚平
現職
日本赤十字社医療センター小児外科
最終学歴・卒業年
2009年 群馬大学医学部
資格
小児外科専門医
外科専門医
朝長 高太郎
朝長 高太郎
現職
東京北医療センター小児科・小児外科
出身大学・卒業年
2010年 山形大学医学部医学科
資格
小児外科専門医
外科専門医
森田 香織
森田 香織
(もりた かおり)
現職
東京大学小児外科 助教
学部卒業年(大学院卒業年)
2010年(2023年)
出身大学(卒業大学院)
千葉大学(東京大学大学院)
資格,専門医など
外科専門医、小児外科専門医
専門分野
小児外科一般
五嶋 翼
五嶋
(ごしま つばさ)
現職
埼玉医科大学小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2011年(2024年)
出身大学(卒業大学院)
旭川医科大学(東京大学大学院)
資格,専門医など
小児外科専門医
外科専門医
産業医
専門分野
新生児
救急
コメント・ひとこと
諦めない医療を提供する。
趣味
アウトドア全般、救急車のミニカー収集
高本 尚弘
髙本 尚弘
(たかもと なおひろ)
現職
東京大学大学院博士課程3年
学部卒業年(大学院卒業年)
2011年
出身大学(卒業大学院)
浜松医科大学
資格,専門医など
外科専門医 小児外科専門医
専門分野
小児外科
趣味
釣りとザリガニ飼育
林 健太郎
健太郎
(はやし けんたろう)
現職
東京大学大学院博士課程4年
学部卒業年(大学院卒業年)
2011年
出身大学(卒業大学院)
東京大学医学部
資格,専門医など
外科専門医、日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科)、がん治療認定医
専門分野
小児外科、消化器外科、医療機器開発(バイオデザイン)
コメント,ひとこと
一人でも多くの方のお役に立てるように精一杯頑張ります
趣味
和太鼓、バドミントン
追木 宏宣
追木 宏宣
(おいき ひろのぶ)
現職
東京大学大学院博士課程3年
学部卒業年(大学院卒業年)
2012年
出身大学(卒業大学院)
東京医科歯科大
資格,専門医など
外科専門医、小児外科専門医、がん治療認定医
専門分野
小児外科一般
沓掛 真衣
沓掛 真衣
(くつかけ まい)
現職
東京大学大学院博士課程3年
学部卒業年(大学院卒業年)
2012年
出身大学(卒業大学院)
東北大学医学部医学科
資格,専門医など
外科専門医
専門分野
小児外科
小俣 佳菜子
小俣 佳菜子
現職
太田西ノ内病院 小児科
最終学歴・卒業年
2013年
出身大学(卒業大学院)
群馬大学医学部医学科
資格
小児外科専門医
則内 友博
則内 友博
(すのうち ともひろ)
現職
東京大学大学院
最終学歴・卒業年
2014年 北海道大学医学部
資格
小児外科専門医
外科専門医
がん治療認定医
三宅 和恵
三宅 和恵
出身大学・卒業年
2015年 山梨大学医学部医学科
資格
外科専門医
がん治療認定医
渡部 靖郎
渡部 靖郎
(わたなべ やすお)
現職
東京大学大学院博士課程2年
学部卒業年(大学院卒業年)
2015年
出身大学(卒業大学院)
東京大学医学部医学科
資格,専門医など
外科専門医、がん治療認定医
専門分野
小児外科
コメント・ひとこと
子どもたちの将来のために最善を尽くします
小川 祥子
小川 祥子
現職
埼玉県立小児医療センター 外科
最終学歴・卒業年
2016年 慶應義塾大学医学部
柳田 佳嗣
柳田 佳嗣
(やなぎだ よしつぐ)
現職
東京大学大学院博士課程1年
学部卒業年(大学院卒業年)
2016年
出身大学(卒業大学院)
名古屋大学
資格,専門医など
外科専門医
専門分野
小児外科
趣味
バレーボール
コメント・ひとこと
患者さんとご家族にとって、ベストな医療を提供出来るように努めます
横川 英之
横川 英之
現職
日本赤十字社医療センター小児外科
最終学歴・卒業年
2016年
出身大学(卒業大学院)
弘前大学医学部
一瀬 諒紀
一瀬 諒紀
(いちのせ あきのり)
現職
国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2017年
出身大学(卒業大学院)
千葉大学
専門分野
小児外科
趣味
テニス
コメント,ひとこと
患者様とご家族様のお力になれるよう尽力いたします。
筒野 喬
筒野
現職
埼玉県立小児医療センター 小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2017年
出身大学(卒業大学院)
金沢大学医薬保健学域医学類
専門分野
小児外科
コメント・ひとこと
常に丁寧な診療を提供できるように努めて参ります。
八尋 光晴
八尋 光晴
(やひろ みつはる)
現職
東京大学小児外科 助教
学部卒業年(大学院卒業年)
2017年
出身大学(卒業大学院)
福島県立医科大学
資格,専門医など
外科専門医
専門分野
小児外科
趣味
サッカー観戦
泊 卓志
卓志
現職
北里大学小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2018年
出身大学(卒業大学院)
横浜市立大学
専門分野
小児外科
コメント・ひとこと
患者様、ご家族様に寄り添った医療を提供します。
松田 理奈
松田 理奈
(まつだ りな)
現職
東邦大学医療センター大森病院小児医療センター小児外科
学部卒業年(大学院卒業年)
2018年
出身大学(卒業大学院)
山形大学
資格
外科専門医
海老原 統基
海老原 統基
(えびはら もとき)
現職
東京大学小児外科 特任助教
学部卒業年(大学院卒業年)
2019年
出身大学(卒業大学院)
東京大学
専門分野
小児外科
趣味
ゴルフ
小嶋 重光
小嶋 重光
現職
群馬県立小児医療センター一般外科
最終学歴・卒業年
2019年 東京大学医学部
中島 優太
中島 優太
現職
埼玉医科大学病院小児外科
最終学歴・卒業年
2019年 群馬大学医学部医学科