診療内容について
診療内容
小児外科とは、お子さまの外科治療を担当する診療科です。
むね(心臓を除く)、くび、おなか、おしりなど、様々な臓器の幅広いご病気を対象としています。1000gに満たない赤ちゃんから思春期の中学生まで、それぞれのお子さまの成長発達段階に配慮した治療を心がけています。大人になってからも当科での治療が必要な場合は、引き続き治療にあたっています。
特色
- 1. 高い専門性
- 子どもは大人の体を小さくしただけではありません。それぞれの年齢に応じた成長発達段階に配慮し、治療を行わなくてはなりません。また様々な臓器にわたるご病気を対象とするため、治療には経験を要します。当科では日本小児外科学会が認定した指導医、専門医を中心としたチームが診療にあたっています。それぞれのお子さまの症状、年齢にあわせて最適な治療を行います。お子さまとご両親にご納得いただける治療を行なえるように、治療方針は十分に検討の上、ご説明致します。お気軽にご相談ください。
- 1.1 悪性腫瘍(がん)の治療
- 小児科、放射線科、病理科などと協力し、手術、化学療法、放射線療法などの集学的治療を行います。
- 1.2 新生児外科
- 周産期センターとして、産科、新生児科、小児科と連携し、母体・胎児管理から出産後の新生児の治療まで一貫して行っています。
- 1.3 障がい児の外科治療
- お子さまとご両親が安心して日々の生活を送れるように、QOL(quality of life:生活の質)の向上を目指した外科治療(胃食道逆流防止術、胃瘻造設術、気管切開術、喉頭気管分離術など)を行っています。お子さまに最適な治療をご両親と相談しながら決めていきます。
- 2. チーム医療 - 小児医療センター -
- 東大病院内には、新生児から思春期のお子さままで、また内科系・外科系にとどまらず心の問題まで、幅広い診療を提供できるよう小児医療センターが設置されています。外科治療を必要とされるお子さまの中には、外科以外のご病気もお持ちの方もいらっしゃいます。生まれつきの心臓のご病気、ぜんそくなどのアレルギー性のご病気、けいれんやてんかんなどのご病気などをお持ちの場合でも、関連する専門医との協力の下に安全に手術を行なえるよう体制を整えています。また、各分野の専門医の他にもさまざまな領域の医療スタッフを揃え、お子さまとご両親のトータルケアに努めています。
小児医療センターの詳しいご紹介 - 3. 救急診療体制
- 東大病院小児外科では、24時間、診療を行っています。夜間や休日も手術が可能な体制を整えています。
- 4. お子さまの心と身体に負担のない手術、内視鏡外科手術の取り組み
- 傷が小さく、身体への負担が少ない胸腔鏡(きょうくうきょう)手術・腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を積極的に行っています。傷が目立たないので、お子さまの心にも配慮した手術法です。当科では小児の内視鏡手術に精通した小児外科医が安全な手術を心がけています。
内視鏡手術の詳しいご紹介