研究について

研究紹介

当科では、スタッフや大学院生を中心に研究活動にも活発に取り組んでいます。研究者が自身の臨床経験の中で興味を持ったテーマに関連した研究を行える環境があるため、テーマが多岐に及んでいますが、それぞれの分野のトピックとなるような最先端の研究がおこなわれているのが特徴です。研究者が研究を遂行するために、他の研究機関に出向する、他の大学や企業と共同で行うなど、アプローチの仕方も様々です。

研究テーマ

当科の現在遂行している研究テーマは下記の通りです。事情により、研究自体やその内容を十分にご紹介できないものもあります。詳しくは「東大小児外科 医局」までご連絡下さい。

《お知らせ》「小児外科疾患の包括的後ろ向き観察研究」について

当科では、小児外科疾患の実態解明と小児外科医療の向上を目的として小児外科疾患に関する包括的後ろ向き観察研究を実施しております。

【研究課題名】

小児外科疾患の包括的後ろ向き研究(審査番号2996)

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】

研究機関 東京大学大学院医学系研究科・小児外科学講座
研究責任者 藤代 準(小児外科 准教授)
担当業務 データ収集・解析

【研究期間】

承認後10年(2020年まで)

【研究の対象】

調査期間は1975年~承認日までの間に当科で外来または入院で診療を行ったお子様です。対象のお子様は約20,000人の予定です。

【研究の意義・目的】

小児外科では、新生児から、乳幼児、小学生、中学生までの、外科疾患を対象に診療しています。小児の外科疾患は、先天性の奇形や障害、乳幼児の肺や胃腸、肛門の病気、臍・鼠径ヘルニア、良性および悪性の腫瘍、外傷などと多岐にわたります。お子様には術後に長い人生があるため、将来の人生を考えた上での手術を行い、術後の機能や成長、傷の跡も含めて、長い期間にわたり、フォローアップしていく必要があると考えています。こどもは大人のミニチュアではなく、からだが小さいというばかりでなく、からだの機能が多くの点で未熟である上に、病気の種類が大人と大きく異なるため、こどもの病気や手術には、成人領域の内科・外科とは異なる専門的な知識や技術が必要です。従って、小児外科領域の疾患の診断法・治療法の開発は医学的、また医療経済上も急務の課題であり、これらの目的を達成するためには、様々な臨床研究が必要であります。とりわけ医学的にも臨床的にも、個々の症例を詳細に解析・検討することが、今後の診断・治療法の確立のために重要であると考えられます。そこで本研究は、当科を受診(外来・入院含む)した小児外科疾患の患児を対象として、臨床診断・病理診断などをもとに、検査所見・臨床経過・治療法の有効性や合併症、副作用を検討する包括的臨床研究を行い、今後の小児外科疾患の診断・治療法の確立に役立てることを目的としています。
本研究により小児外科疾患の実態解明と小児外科医療の向上に寄与することが出来ると考えております。

【研究利用の方法】

本研究に用いる試料(データ:カルテ・診療情報・検査結果など)当研究室において管理責任者がパスワードロックをかけたパソコンで厳重に保管します。この時点で患者様の匿名化は完了し患者識別情報が含まれないデータのみが用いられます。

【研究利用する者の範囲 研究が行われる機関・実施場所】

東京大学医学部附属病院小児外科に所属する研究者が本研究を実施し、本研究で収集された試料等を利用します。本研究は東京大学医学部附属病院内において実施され、病院内でデータの集計・統計解析を実施します。

【本研究の管理責任者の氏名】

本研究の管理責任者は東京大学医学部附属病院小児外科 准教授 藤代準となります。

【研究における倫理的配慮について】

本研究は直接患者様に介入する研究ではなく、患者様の健康・生命に直接影響を及ぼさず、費用もかかりません。また、新たに人体から採取された試料は用いず、患者様を特定できるデータも必要としません。

【研究への参加・不参加について】

本研究へのご参加(データ提供)は任意です。また、研究に同意されなくても、今後お子様の病気の治療を続ける上で不当な扱いを受けることは決してありません。ご自身のデータが観察研究に用いられることに同意されない場合は、問い合わせ先(下記)まで御連絡下さい。

【その他】

この研究に関する費用は、東京大学大学院医学系研究科・小児外科学講座の運営費から支出されています。本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

問い合わせ先】

担当者
東京大学医学部附属病院
小児外科
藤代 準
東京都文京区本郷7-3-1
TEL:03-5800-8671
FAX:03-5800-5104

《お知らせ》National Clinical Databaseデータを使った学術研究について

東京大学小児外科ではNational Clinical Database(以下、NCD)を利用して後方視的研究を行っております。

【研究課題】

術後成績からみる小児の嚢胞性肺疾患に対する手術至適時期、並びに手術リスクの検討-National Clinical Databaseによる調査研究

【研究機関名及び本学の研究責任者氏名】

この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示すとおりです。

研究機関 東京大学大学院医学系研究科・小児外科
研究責任者 藤代 準 東京大学大学院医学系研究科 小児外科・准教授
担当業務 データ解析

【研究期間】

研究承認日~2024年3月31日

【対象】

調査期間(2015年-2017年)にNCDに登録された全国の症例です。対象のお子様は約500人の予定であります。調査期間は、承認日から5年間の予定です。

【研究の意義・目的】

現在、小児の嚢胞性肺疾患の多くは出生前診断され、周産期の迅速な介入により安全な管理がされるようになってきています。出生直後から呼吸器症状を伴う症例は出生後早期の手術が絶対適応ですが、出生直後に無症候性の症例の至適手術時期に関してはいまだ多くの議論があります。全体としては1歳未満の手術を推奨する報告が多いですが、施設ごとに判断されているのが現状です。個々の症例に適した様々な観点から手術時期を見極めることは大切ですが、一定の基準として参考にできる研究成果自体が存在していないのが現状です。まずは月齢、体重が本疾患の手術難易度にどう影響しているのか、その関連性を正確に検証し、ひとつの大きな手術至適時期の基準を示すことを本研究の目的です。

【方法・研究が行われる機関・実施場所】

この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受け、東京大学大学院医学系研究科・医学部長の許可を受けて実施するものです。

NCDに登録された症例情報を使用します。NCDに登録された時点で、患者様の匿名化は完了し、患者識別情報が含まれないデータのみが用いられます。 NCDで匿名化されたデータに対してNCDにて解析を行い、その解析結果を研究班メンバーと共有します。解析に用いる症例データはNCDサーバー内で厳重に保存・管理され、そこから抽出された解析用データセットは、NCDが指定する取扱場所にてNCDが管理・解析します。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。

【研究における倫理的配慮について】

研究は直接患者様に介入する研究ではなく、患者様の健康・生命に直接影響を及ぼさず、費用もかかりません。また、新たに人体から採取された試料は用いず、患者様を特定できるデータも必要としません研究結果は、個人が特定出来ない形式で学会等で発表されます。収集したデータは厳重な管理のもと、研究終了後5年間保存されます。なお研究データを統計データとしてまとめたものについてはお問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。ご不明な点がありましたら主治医または研究事務局へお尋ねください。
この研究に関する費用は、東京大学大学院医学系研究科・医学部生殖・発達・加齢医学専攻小児外科学講座の運営費、川野小児医学奨学財団研究助成金、並びに小児外科外科学会より支出されています。
本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。

【研究への参加・不参加について】

本研究に特化してのオプトアウトは行われません。 NCDデータ全体として、データ登録の参加不参加に関しての同意は、オプトアウト方式を採用しております。
参考:http://www.ncd.or.jp/

【研究参加者にもたらされる利益及び不利益について】

この研究は、研究参加のお子様並びに家族に一切費用はかかりません。このような研究から、今後知的財産権が生じた場合は、その権利は患者様に属しません。また、協力いただいた患者さんへの謝金は発生いたしません。

【研究に関わるお問い合わせについて】

この掲示に関してご連絡ご質問がございましたら、ご遠慮なく下記の問い合わせ先までお願いいたします。

問い合わせ先】

東京大学 大学院医学系研究科 小児外科
藤雄木 亨真(研究担当者) 藤代 準(研究責任者)
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
Tel:03-5800-8671 (内線 33763)
Fax:03-5800-5104