研究について

研究紹介

当科では、スタッフや大学院生を中心に研究活動にも活発に取り組んでいます。研究者が自身の臨床経験の中で興味を持ったテーマに関連した研究を行える環境があるため、テーマが多岐に及んでいますが、それぞれの分野のトピックとなるような最先端の研究がおこなわれているのが特徴です。研究者が研究を遂行するために、他の研究機関に出向する、他の大学や企業と共同で行うなど、アプローチの仕方も様々です。

研究テーマ

当科の現在遂行している研究テーマは下記の通りです。事情により、研究自体やその内容を十分にご紹介できないものもあります。詳しくは「東大小児外科 医局」までご連絡下さい。

《お知らせ》腸管蠕動運動の発達過程解明のための病理組織検体を利用した後方視的研究 (多施設共同後向き観察研究)

神奈川県立こども医療センター病理診断科と東京大学小児外科では腸管蠕動運動の発達過程解明のための病理組織検体を利用して後方視的研究を行っております。

低出生体重児が新生児時期に粘稠な胎便により重篤な腸閉塞を起こす胎便関連性腸閉塞という病気があります。腸管の未熟性に伴う蠕動運動障害が原因とされていますが、その詳細は不明です。また腸管の未熟性を評価する方法も確立されていません。そのため、私たちは、病理解剖や手術により提出された腸管の病理組織検体を用いて、腸管蠕動運動の発達過程解明のための研究を行っています。当研究は東京大学医学部倫理委員会と神奈川県立こども医療センターの倫理委員会承認得ています。
本研究の対象は、神奈川県立子ども医療センターにて病理解剖を受けたお子様または胎便関連性腸閉塞と診断されたお子様で、センターに保存されている病理検体と診療情報を利用させていただく予定です。お一人ずつから同意をいただくことはありませんが、利用する情報からはお名前、住所など患者様を直接特定できる個人情報はすべて削除されて使用されます。研究成果は専門学会や専門学術雑誌で発表されることはありますが、その際も患者さんを特定できる個人情報は一切利用いたしません。
この研究についてご賛同いただけない方は調査の対象といたしませんので下記の問い合わせ先までお申し出ください。また、ご賛同いただけなかったとしても診療上不利益を受けることは一切ありません。
この研究は、文部省科学研究費を用いて行われますので患者さんは一切費用はかかりません。このような研究から、今後知的財産権が生じた場合は、その権利は患者様に属しません。また、協力いただいた患者さんへの謝金は発生いたしません。
この掲示に関してご連絡ご質問がございましたら、ご遠慮なく下記の問い合わせ先までお願いいたします。また、研究計画書の開示を希望される場合も下記にお問い合わせください。

「研究に関わるお問い合わせについて」

本研究に関しての、不明な点などお問い合わせにつきましては、下記までお問い合わせください。

【連絡担当者】
神奈川県立こども医療センター病理診断科
東京大学小児外科
武山 絵里子(研究担当者)

【連絡先】
(神奈川県立子ども医療センター病理診断科)
〒232-8555
神奈川県横浜市南区六ツ川2-138-4
Tel:045-711-2351(内線)5531
Fax:045-721-3324

(東京大学小児外科)
〒113-8655
東京都文京区本郷7-3-1
Tel:03-5800-8671 (33763)
Fax:03-5800-5104

2016年5月19日

《お知らせ》「小児外科疾患の包括的後ろ向き観察研究」について

【目的】

小児外科では、新生児から、乳幼児、小学生、中学生までの、外科疾患を対象に診療しています。小児の外科疾患は、先天性の奇形や障害、乳幼児の肺や胃腸、肛門の病気、臍・鼠径ヘルニア、良性および悪性の腫瘍、外傷などと多岐にわたります。お子様には術後に長い人生があるため、将来の人生を考えた上での手術を行い、術後の機能や成長、傷の跡も含めて、長い期間にわたり、フォローアップしていく必要があると考えています。こどもは大人のミニチュアではなく、からだが小さいというばかりでなく、からだの機能が多くの点で未熟である上に、病気の種類が大人と大きく異なるため、こどもの病気や手術には、成人領域の内科・外科とは異なる専門的な知識や技術が必要です。従って、小児外科領域の疾患の診断法・治療法の開発は医学的、また医療経済上も急務の課題であり、これらの目的を達成するためには、様々な臨床研究が必要であります。とりわけ医学的にも臨床的にも、個々の症例を詳細に解析・検討することが、今後の診断・治療法の確立のために重要であると考えられます。そこで本研究は、当科を受診(外来・入院含む)した小児外科疾患の患児を対象として、臨床診断・病理診断などをもとに、検査所見・臨床経過・治療法の有効性や合併症、副作用を検討する包括的臨床研究を行い、今後の小児外科疾患の診断・治療法の確立に役立てることを目的としています。

【対象】

調査期間は1975年~承認日までの間に当科で外来または入院で診療を行ったお子様です。
対象のお子様は約20,000人の予定であります。調査期間は、承認日から6年間の予定です。

【方法・研究が行われる機関・実施場所】

カルテ・診療情報・検査結果を閲覧しながら、個人時報を除いた診療内容を調査票に記入します。この時点で患者様の匿名化は完了し、患者識別情報が含まれないデータのみが用いられます。研究者は、東京大学医学部附属病院内においてデータの集計・統計解析を実施します。

【研究における倫理的配慮について】

研究は直接患者様に介入する研究ではなく、患者様の健康・生命に直接影響を及ぼさず、費用もかかりません。また、新たに人体から採取された試料は用いず、患者様を特定できるデータも必要としません。

【研究への参加・不参加について】

ご自身のデータが観察研究に用いられることに同意されない場合は、研究代表に御連絡下さい。また、研究に同意されなくても、今後お子様の病気の治療を続ける上で不当な扱いを受けることは決してありません。

担当者名:藤代 準
TEL:03-5800-8671
FAX:03-5800-5104

2015年5月1日

《お知らせ》「小児内視鏡手術における手技評価、トレーニング、新デバイス開発を行うプラットフォームとしての正確なモデル作成に関する研究」

当科では、「小児内視鏡手術における手技評価、トレーニング、新デバイス開発を行うプラットフォームとしての正確なモデル作成に関する研究」を行っています。
低侵襲であるために適応が広がりつつある内視鏡手術では、従来の開胸・開腹手術と比較して高度な技術が必要です。そのため内視鏡手術の領域では、医師の手術手技の評価、トレーニングシステムの開発、トレーニング効果の評価、新しい手術器械の開発などのテーマに関する様々な研究が行われています。このような評価、訓練に関する研究を共通のプラットフォームで行うことができれば、加速度的に研究が進む可能性があると考えられています。また、小児外科には、疾患が多様であるが各疾患の症例数が少なく、医師一人あたりが経験できる症例数が非常に少ないという特徴があります。こうした制約の中で少しでも早く技術を習得し、安全で確実な内視鏡手術を実施できる医師を養成することが可能な、小児外科に特化した有効なトレーニングシステムの開発が求められています。
そこで本研究では、各年代の小児のCTやMRIなどの画像情報を用い、手技評価やトレーニング、新デバイス評価を行うための共通プラットフォームとしての正確なモデルを作成することと、小児外科特有疾患のモデルを開発することとしました。

本研究の対象は、当院において過去にCTもしくはMRIを撮影した一部の患者さんであるお子さんです。すでに撮影された画像情報をもとにして、胸部もしくは腹部の実物大モデルを作成します。また、実際の臓器と同等の質感、硬さを再現するように材料を工夫して、病気に罹患した臓器も実物大で作成します。よって、本研究の対象に該当したからといって新たな検査を求められることは決してありません。

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、以下にご連絡頂きたいと思います。なお、本研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を得ております。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、将来にわたって当科における診療・治療において不利益をこうむることはありませんのでご安心ください。
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学小児外科
担当者名:石丸 哲也
TEL:03-5800-8671
FAX:03-5800-5104

2013年5月15日

《お知らせ》「CT・MRIデータによる生体モデルの作成と手術シミュレーションの構築に関する研究(CT,MRI データを利用した小児内視鏡外科用疾患特異的バーチャルリアリティシミュレータの開発)」への ご協力のお願い

【はじめに】

当院では『CT・MRIデータによる生体モデルの作成と手術シミュレーションの構築に関する研究(CT,MRIデータを利用した小児内視鏡外科用疾患/患者特異的バーチャルリアリティシミュレータの開発)』を行っております。この研究は、患者さんのCT・MRIなどの画像情報を利用して、小児外科に特化した有効な内視鏡手術用トレーニングシステムを開発するものです。

【対象となる方】

2000年以降の本院小児外科で診断され、術前にCT・MRIを施行された方

【研究の意義】

低侵襲であるために適応が広がりつつある内視鏡手術では、従来の開胸・開腹手術と比較して高度な技術が必要です。一方で小児外科は、疾患が多様ではありますが各疾患の症例数が少なく、医師一人あたりが経験できる症例数が非常に少ないという特徴があります。こうした制約の中で少しでも早く技術を習得し、安全で確実な内視鏡手術を実施できる医師を養成することが可能な、小児外科に特化した有効なトレーニングシステムの開発が求められています。

【研究の目的】

本研究では、CTやMRIなどの画像情報を用い、バーチャルリアリティ(VR)シミュレータ内に疾患/ 患者特異的な生体モデルを構築し、トレーニングや術前シミュレーションが可能なシステムを開発することを目的としました。

【研究の方法】

この研究は,「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に則り、倫理委員会の承認のうえ実施されます。
本研究は、東京大学医学部附属病院小児外科で施行された画像検査(胸部および腹部のCT・MRI)データを収集して行うもので、各年代の患児が対象となります。特に患者さんに新たにご負担いただくことはありません。

収集したデータは、三菱プレシジョン株式会社に提供します。独自のコンピュータグラフィクス技術を用いてバーチャルリアリティシミュレータ内に生体モデルを再現し、小児外科疾患に特化した内視鏡手術用VRシミュレータを開発します。開発したシステムを使用し、内視鏡手術の術前のシミュレーションやトレーニングとして用い、その有用性を評価します。

また、本研究は名古屋大学大学院医学系研究科小児外科、三菱プレシジョン株式会社との多施設共同研究で行います。他施設には、氏名・住所・生年月日等の個人情報を削り、どなたのものか分からない状態にした上で、データを提供します。

共同研究機関とは、機器の開発やデータ解析などを協力しながら行ってまいりますが、両者に都合の良い成績となるように意図的に導いたりすることはありません。本研究は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構の研究費によって施行されており、企業からの資金提供はありません。また、この研究に参加する方の費用負担および参加する方への謝金はありません。

【研究への参加・不参加について】

この研究についてご賛同いただけない方および同意を撤回される場合は、下記の問い合わせ先までお申し出いただくか、同意撤回書に署名し東京大学医学部附属病院小児外科にご提出ください。また、ご賛同いただけなかったとしても診療上不利益を受けることは一切ありません。
ご本人(未成年者等の場合は、ご家族)の申し出があれば、可能な限り採取した資料等及び調べた結果を廃棄します。ただし、同意を撤回されたとき、すでに研究結果が論文等に公表されていた場合等は、廃棄することができませんのでご了承ください。

【研究参加者にもたらされる利益及び不利益について】

本研究は既存の資料を用いる研究ですので、患者さんに新たな危険が生じることはありません。また、本研究による術前シミュレーションによって、患者さんの診断や治療方針が変わることや手術の際の侵襲が増大することはありません。よって、通常の診療行為の範囲を超えることはありません。
また、この研究があなたに直ちに有益な情報をもたらす可能性は高いとはいえません。しかし、この研究の成果は、今後の小児内視鏡外科手術の研究の発展に寄与することが期待されます。また、今後知的財産権が生じた場合は、その権利は患者様に属しません。

【問い合わせ、苦情等の連絡先】

研究責任者:石丸哲也
連絡担当者:出家亨一

〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学大学院医学系研究科 生殖・発達・加齢医学専攻 小児外科
電話: 03-3815-5411 Fax: 03-5800-5104
Eメールでのお問い合わせ:deiek-psu@h.u-tokyo.ac.jp